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地中海世界の歴史(2) 沈黙する神々の帝国 アッシリアとペルシア 講談社選書メチエ802
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地中海世界の歴史(2) 沈黙する神々の帝国 アッシリアとペルシア 講談社選書メチエ802

本村凌二(著者)

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地中海世界の歴史(2) 沈黙する神々の帝国 アッシリアとペルシア 講談社選書メチエ802

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2024/04/11
JAN 9784065354261

地中海世界の歴史(2)

¥2,420

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2024/08/29

オリエントの歴史についての本。 メソポタミアからローマ帝国まで、4000年の文明史を一人の歴史家が書下ろす。と題する地中海世界の歴史全8巻のうちの第2巻。 タイトルは『沈黙する神々の帝国』副題にアッシリアとペルシアとある。本書を読む前に、早くもここで疑問? まずは、神々が沈黙す...

オリエントの歴史についての本。 メソポタミアからローマ帝国まで、4000年の文明史を一人の歴史家が書下ろす。と題する地中海世界の歴史全8巻のうちの第2巻。 タイトルは『沈黙する神々の帝国』副題にアッシリアとペルシアとある。本書を読む前に、早くもここで疑問? まずは、神々が沈黙するとはどういうこと? 次に、ペルシアは言わずと知れた大帝国、そんな大帝国ペルシアとアッシリアを副題で同列に並べている。アッシリアってそんな大帝国だったの? また、この本の表紙をよく見ると人物の写真。ひょっとしてアッシリアのアッシュルバニパル?ペルシアのキュロス2世でもなければダレイオス大王でもない、アッシリアの王が表紙を飾っている。自信と威厳に満ちた表情。帝国の支配者としてのオーラを感じるが、なぜこの人? 僕が尊敬する出口治明先生もある本で「本を選ぶときにお薦めなのは、まずは表紙の綺麗な本を選ぶこと。表紙がいい本は、出版社も力を入れているはずなので、優れた本が多い。」と言う。同感だ。表紙は大事だ。 その答えは本書を読むとなるほど、そういうことかと理解できる。 周辺国を軍事的に圧倒した強圧の世界帝国アッシリア、征服した諸民族の侵攻や習俗を尊重して貢献関係を結び、寛容の帝国を築いたペルシア。対照的な2帝国の歴史だが、なぜかアッシリアの歴史に魅力を感じる。 表紙を飾るアッシュルバニパル。彼は文字が読めることを誇りに思い、文書を収集することに興味を覚えたようだ。彼が集めた文書は図書館に保管され、その遺跡は今でも見ることができる。この図書館に保管された文書のお陰で、メソポタミア地域全体の歴史が現代まで克明に残される。文書も紙ではなく粘土板に書かれたことが、長期間の保存に耐えることができた。 なるほど今こうして、アッシリアの歴史に触れることができるのも、アッシュルバニパルの功績だ。 まだまだこの本の魅力について語りたいことがたくさんある。アルファベットについてもそう、ペルシアについてもそう、枢軸時代にも言及されてますよね。何て本を書いてくれたんだ本村先生は。読み始めたら面白すぎて止まらないじゃないか。しかしながら、もうすぐ夜が明けそうだ。会社に行かねば。本を購入するための軍資金を稼ぐために。 因みに、第3巻は、エーゲ海とギリシアがテーマ。ああ、もうどうにも止まらない。

Posted by ブクログ

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