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四ツ山鬼談
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四ツ山鬼談

嗣人(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 竹書房
発売年月日 2024/03/29
JAN 9784801939264

四ツ山鬼談

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商品レビュー

4.1

11件のお客様レビュー

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2025/01/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

三池炭鉱ですよ~とおすすめしていただきました。 じわじわと怖かったです。 曰くのない土地・業を背負っていない場所などない、というのが印象的でした。 共存していくしかない、という「迷い鬼」「でんしゃ」「会議室の声」が特に気になります。人格者のお坊さんや、先に共存している先輩や地元の方がいなくなれば、対応間違って噴出するかもしれない…というぞわぞわも含めて。背筋が凍ります。 それから、作品全体に漂う「置き去りにされている」感じが悲しかったです。鄙びた…みたいな地域そのものはもちろんのこと、死者も生者も置き去りにされている。 真っ黒な人が唯一発する言葉も、呆然とした様子も、切なかった。 「残穢」は怖くて未読ですがたぶん筑豊の炭鉱だと思うので(北九エリアに炭鉱はない)、今作の三池炭鉱とは離れてます。 おすすめしてくださった方もわたしも県民なので混同はしてないし、県民は北九と筑豊も区別がつく(筑豊の方に、更に気を付ける)

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2024/12/18

以前に読んだ同じく実話会談の名著、小野不由美先生の『残穢』での後半、主人公達が九州のとある地域に赴いて、怪異の起源を探るくだりがあるのだが、北九州最強の心霊スポット、旧炭鉱町と…今作の舞台となる地域こそ、その際の場所だったのでは? と想像が勝手に膨らんで恐怖はひとしおに増した。 ...

以前に読んだ同じく実話会談の名著、小野不由美先生の『残穢』での後半、主人公達が九州のとある地域に赴いて、怪異の起源を探るくだりがあるのだが、北九州最強の心霊スポット、旧炭鉱町と…今作の舞台となる地域こそ、その際の場所だったのでは? と想像が勝手に膨らんで恐怖はひとしおに増した。 更には、 その後、映画化された作品の冒頭、呻き声とともに開かずの間から現れる黒い影がまさしくこの物語で度々語られる黒い人と同じではないのか。 未読の方で今作を読了、興味を唆られた人がいらっしゃれば、是非『残穢』、お薦めしたいと思う。 北九州、四ッ山に纏わるこのお話に、より一層の説得力を与えられる気がする。 最後に… この作品に限らず、あらゆる怪異、その根元を深く手繰り寄せてゆけば、そこには絶対にニンゲンがいる。 どれほど恐ろしい化け物であろうとも、彼らを生み出しているのは他ならぬ人間なのだ。 そして、 世界では今こうしている間にも… 追記 『夜行堂奇譚』の新刊(6)が新年早々に出版される。 あのボリュームにしては異様にペースが早いし、 内容についても変な言い方になるがしっかりと地に足のついた怖さがある。 それは恰も、自らが見聞きして来たかのようだ。 失礼ながら、まだ新鋭と言って差し支えないキャリア乍らこれだけのものを創作するとは… 作家の嗣人先生、 彼自身が非常に興味をそそられる人物だと思った。

Posted by ブクログ

2024/11/05

こわっ。 中途半端な形でどの短編も終わってるので消化不良な気もするけど、でもこの正体を語らず「ないものとして生活する」というスタンスが安堵も得る気がする。 怖かった部分にパタンと蓋をして、自分は日常に戻れるというか。 や、でも、やっぱり怖いな。

Posted by ブクログ