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ウナギの罠 扶桑社ミステリー
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ウナギの罠 扶桑社ミステリー

ヤーン・エクストレム(著者), 瑞木さやこ(訳者)

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ウナギの罠 扶桑社ミステリー

1,375

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 扶桑社
発売年月日 2024/03/27
JAN 9784594094065

ウナギの罠

¥1,375

商品レビュー

4

4件のお客様レビュー

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2024/07/23

ウナギを捕まえるための仕掛け罠である小部屋の中で 地主の死体が見つかった。金と権力に物を言わせる地主には村中のほとんどの人に殺す動機がある。入口には南京錠、遺体にはウナギが巻き付いていた。ドゥレル警部が捜査を進めるうちに、残り100ページくらいでこの罠の小部屋が合鍵のない南京錠に...

ウナギを捕まえるための仕掛け罠である小部屋の中で 地主の死体が見つかった。金と権力に物を言わせる地主には村中のほとんどの人に殺す動機がある。入口には南京錠、遺体にはウナギが巻き付いていた。ドゥレル警部が捜査を進めるうちに、残り100ページくらいでこの罠の小部屋が合鍵のない南京錠に閉ざされた密室であることに気づく。絡まる人間関係、謎が謎を呼ぶ不可能犯罪。更には厩舎が放火された。火事が収まったその現場でドゥレル警部は謎解きを始める。犯人に語りかけるように。警部、お見事!いつ気づいたんだ?! とんでもないものがとんでもない伏線になっているのだ。久しぶりに本格らしい本格を読みました。エクストレムが「スウェーデンのカー」と言われるきっかけとなった小説というだけあって納得の傑作です。

Posted by ブクログ

2024/06/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

60年代のスウェーデンミステリが紆余曲折あって翻訳刊行された。鰻の罠で密室殺人ってどゆこと?と思ったが、読んでいくと大掛かりな罠の図解があり納得した。アユのヤナ場が箱のように組み立てられたウナギ版のようなもので、その中で憎まれおやぢが撲殺され、密室状態になっているのだった。ディクスン・カーの密室トリックは読んでなくて、比較できないのだけど、ドラマとトリックのバランスもよく悪くはなかった。密室トリックが最初から前面に出されることはなく、担当警部による人間関係を解きほぐす聞き取り調査が中心になっての謎解きも、地味だけど好感が持てる。ウナギの取り合いでの殺人じゃないけど、ウナギは北欧では人気なのかしらん、物語的にはウナギは大活躍。最近、ウナギを全然食していないので、土用丑が終わってから食したい。

Posted by ブクログ

2024/06/03

密閉状態の「ウナギの罠」で街の大地主が殺害されて… 古典らしさ抜群の本格ミステリー #ウナギの罠 ■あらすじ ある田舎町ではウナギの延縄漁、園芸農家など様々な人々がその街で暮らしていた。その町は広大な土地や森を所有している、大地主が強大な力を持っていたのだ。 ところがある日、...

密閉状態の「ウナギの罠」で街の大地主が殺害されて… 古典らしさ抜群の本格ミステリー #ウナギの罠 ■あらすじ ある田舎町ではウナギの延縄漁、園芸農家など様々な人々がその街で暮らしていた。その町は広大な土地や森を所有している、大地主が強大な力を持っていたのだ。 ところがある日、彼は死体となって発見されてしまう。そこはダムに併設された小部屋のような仕掛けになっているウナギの罠であった。小部屋には鍵が掛かっており、唯一の鍵は被害者のポケットに入っているという密室状態だったのだ… ■きっと読みたくなるレビュー 田舎のスモールタウン、いけ好かない金持ち地主、ご近所同士での男女関係、不可解な密室での殺人… いいな~、この古典的な本格ミステリー。事実1960年代のスウェーデンの作品です。 本作でイチ推しなのは、やっぱり密室の謎ですね。もちろん詳しくは言えないんですが、「古典らしい」とだけ言いたい。この懐かしさというか、味わいの深さがたまらんかった。手がかりはしっかりと物語に組み込まれているし、いやーそういうことですか。満足満足一本満足。 キャラクター陣もディープでいいんですよ。まず被害者の地主、そりゃ殺されるわっていうくらい嫌われてる。本人はほとんど登場しないんですが街の評判から想像できる仕掛けになっていて上手でした。 そのほか街に住む人々の生活じみた表現がイイんですよ。THE 田舎、ウナギは蒲焼にして食べたい。そして関係性も思惑も入り組んでて、全員が殺害動機があるという…これぞミステリーですよね。 警察による捜査フェーズに入ると、少しずつ登場人物たちのウソが暴かれてゆく。クリスティばりの展開が事件の収束を感じさせてくれて、わくわくが止まりません。そしてどうも事実が混乱すると思ってたら、こういうことだったのか…なるほど、良く出来てました。 そして物語も終盤へ… 色々と詳しくは言えないんですけど「ですよね」とだけ言いたい。誤解なさらず、これは褒め言葉でして、この予定調和感がたまらなく好きなんです。 古典ですが初翻訳もの、現代ミステリーの合間にぜひ読んで欲しい一冊でした。 ■ぜっさん推しポイント 影響力のある大地主がいて、彼が町全体のすべてを牛耳っている。街に住む人々はその環境に慣れてしまい、最終的には諦めながら生きている。 この希望を放棄してしまっている感じが、作品全体に哀愁を漂よわせていて惹かれるんですよね。なるべくしてなった事件の顛末で、この街と住民たち運命を感じたのでした。

Posted by ブクログ

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