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構造の奥 レヴィ=ストロース論 講談社選書メチエ800
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構造の奥 レヴィ=ストロース論 講談社選書メチエ800

中沢新一(著者)

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構造の奥 レヴィ=ストロース論 講談社選書メチエ800

1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2024/04/11
JAN 9784065352489

構造の奥 レヴィ=ストロース論

¥1,980

商品レビュー

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2024/05/29

レヴィ=ストロースを読まないといけないのだと思う。しかし、「悲しき熱帯」を50ページほど読んだまま、放り出している。レヴィ=ストロースについてはだいたい中沢新一を通して知る程度である。レヴィ=ストロース自身の著作というものをまったく読めていない。みすず書房の単行本などは怖くて(空...

レヴィ=ストロースを読まないといけないのだと思う。しかし、「悲しき熱帯」を50ページほど読んだまま、放り出している。レヴィ=ストロースについてはだいたい中沢新一を通して知る程度である。レヴィ=ストロース自身の著作というものをまったく読めていない。みすず書房の単行本などは怖くて(空間的、時間的、経済的に)手が出せない。プロローグでは構造主義者となる前の革命家としてのレヴィ=ストロースの思想が垣間見えた。「モンテーニュからモンテーニュへ」は今年文庫になっているようだ。機会があれば読んでみたい。物理学者と人類学者の対比もおもしろい。ケプラーやガリレオにはフレイザー、リヴァースが対応させられているが感覚としてよく分からない。モースはニュートンに対応させられている。なるほど。そして、レヴィ=ストロースは解析力学のラグランジェなどに対比されている。結局、アインシュタインは誰とつながるのか。仮面の道が地震つながりで日本へとつながっている。ここで要石が出てくる。ちょうど「すずめの戸締まり」を見たところだったのでより興味深く読めた。「鯰絵」はぜひとも読んでみたい。河童の認識も全然違っているので、いつか柳田國男でも読んでみたい。小学生のころ長く散髪に行っておらず、家で切ってもらったりしていたこともあり、しばらくカッパと呼ばれていたことがある。あまりいい気はしなかったけれど、でも河童にはちょっと興味がある。通勤途中に網野善彦の岩波新書で古代日本の話を読みながらだったこともあり、山の神や田の神などが頭の中でうごめいていた。金太郎は山童で水の精霊であるのが河童なのか。それでどちらも相撲好き。なるほど、つながっているのか。遠野にもいつか訪れてみたい。山姥の話なども読めば相当おもしろそうである。こうしてまた読書の世界は広がっていく。

Posted by ブクログ

2024/04/29

久しぶりに中沢新一さんの本を読んでみた。 中沢さんは、ポスト構造主義〜宗教的神秘主義のイメージが強い一方、科学主義と批判されることも多いレヴィ=ストロースについてはストレートに肯定的でもあって、ここがどう繋がっているんだろうと不思議だった。 というわけで、レヴィ=ストロースを...

久しぶりに中沢新一さんの本を読んでみた。 中沢さんは、ポスト構造主義〜宗教的神秘主義のイメージが強い一方、科学主義と批判されることも多いレヴィ=ストロースについてはストレートに肯定的でもあって、ここがどう繋がっているんだろうと不思議だった。 というわけで、レヴィ=ストロースを直接的に論じた本のようなので読んでみた次第。 エピローグに記載されているところでは、中沢さんは、レヴィ=ストロースの構造主義的人類学については、世間で理解されているもの、つまり、言語論的な構造主義の人類学への応用というものとは違う感じを持っていたということ。 というわけで、いわゆる「構造主義」の奥にあるものというタイトルになって、レヴィ=ストロースの主題に基づく4つの変奏として4つの試論が入っている。 ある文化に属するその人々には分かってない深層に「構造」があるというだけで、科学主義的な本質主義と批判されるところだが、さらにその奥に何かがあるという話しになると、さてどうなるのか? 第1章は、レヴィ=ストロースの構造主義には仏教がある、というかなり大胆な議論で、やや我田引水感はあるものの、そういうところもあるかもしれないと思う。少なくとも、中沢さんの中で、レヴィ=ストロースと神秘主義がどう繋がっているかはよくわかる。 第2章は、レヴィ=ストロースの弟子のリュシアン・セバークを紹介しつつ、マルクス主義との関係、経済という下部構造と文化という上部構造との関係という観点で、構造主義の可能性を論じている。 第3章は、文化人類学でよく議論される双分制に対するレヴィ=ストロースの懐疑的な論考をベースに、やや強引に物理学の比喩を使いながら対称性という自身の考えにつなげていく。 第4章では、ブリティッシュ・コロンビアの神話と日本の神話との類似性を構造分析しつつ、地震多発地帯としての環太平洋文化圏という視点を提案する。 この本はいわゆる「選書」で、学術的な研究書ではないので、議論がやや大雑把な感じはするが(中沢さんの本は大体そうですが)、提起している問題は重要なところだと思う。 要するに、ポスト構造主義的な観点から乗り越えられたとされるレヴィ=ストロースの今日的な意味を再発見しようという試み。言語学的な人文科学としての構造主義を経済、社会、宗教、自然とリンクした革命的な思想として読み直すことへの誘いということですね。

Posted by ブクログ

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