商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2024/03/25 |
| JAN | 9784000248389 |
- 書籍
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マッドアダム(下)
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マッドアダム(下)
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商品レビュー
4.7
3件のお客様レビュー
ディストピア小説三部作の最終巻。 ひとつの時代の終焉と新しい時代の始まり。 二重の意味をもつ終わりと始まりを感じさせる 美しいディストピア小説だった。 最初の2部作を読むのが億劫だったが すべて報われる作品であった。
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どんなに人類が叡智を極めても、世界は思い通りにいかない。というのが、シリーズ通しての面白さなのかなと思った。 アトウッドの詩的な書き方のおかげでさくさく読めた。
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ついに完結! アトウッド大好き、黙示録大好きな私にとっては、最上級のご褒美シリーズだった。 今後きっと何回も読み返すと思う。 『侍女の物語』では宗教、『マッドアダム』三部作ではバイオテクノロジーが生み出すディストピアが描かれた。 テクノロジーがもたらす破局、というのは今までにも...
ついに完結! アトウッド大好き、黙示録大好きな私にとっては、最上級のご褒美シリーズだった。 今後きっと何回も読み返すと思う。 『侍女の物語』では宗教、『マッドアダム』三部作ではバイオテクノロジーが生み出すディストピアが描かれた。 テクノロジーがもたらす破局、というのは今までにも数多く語られてきたけれど、やっぱりアトウッドだなぁと思うのは、さらにそこに教育や民営化といった問題を絡めているところ。まず、ギフテッドの子どもたちを倫理の手綱無しに育てることに、強い警戒感を持っていることがわかる。それから、小さな政府とグローバル企業という構図が、究極的には企業の基盤であるはずの社会そのものを破壊するとアトウッドは警告している。この指摘、内田樹先生もよく口にしていることだった。教育に企業が口を出すと碌なことにならないどころか、人類は滅亡するというのがこの小説のいわんとするところ。 それから、もう一つ。生殖と食が強くクローズアップされていたのが印象的だった。この二つは山極寿一先生によると、暴力の起源らしい。アトウッドが文化人類学の論文を読んだかどうかは知らないけれど、結果的にそういう世界がこの小説には描かれていた。 それから最後に、クレイカーについて。これはナウシカの漫画版に出てきた、世界が清浄になった後に生まれるはずの人類(ナウシカでは生まれる前にオーマに潰されたけど)に重なって見えた。彼らは「物語」という概念を持てなかったということがエンディングで示唆されている。私たちが「物語」という概念で理解しているものを、クレイカーは「ことば」としてしか認識できないらしい。とすると、「物語」って人間を人間にしている何かであって、生殖や食を巡る暴力とセットのものと理解しなければならないということになる。 なんてこった。私たちは自分たちの内なる残虐さを受け入れること無しには「物語」を語ることも受け取ることもできないらしい!! 物語はディストピアの中にこそ咲く。 そういうお話だった。
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