世界ぐるぐる怪異紀行 どうして“わからないもの"はこわいの？ 14歳の世渡り術

奥野克巳(監修)

• 販売会社／発売会社: 河出書房新社
• 発売年月日: 2024/03/25
• JAN: 9784309617626

商品レビュー

2024/10/22

丁寧なフィールドワークの説明本である。14歳に読んでもらうためにフリガナが漢字に振ってある。世界９か所の怪異について人々がどのように考えて対処しているかが説明されている。説明する著者が文化人類学の研究者であるので、文化人類学としての優しい教科書としても間違いはなかろう。大学生が読んでも興味を覚えるであろうし、フィールドワークの教科書として十分使えると思われる。

2024/10/05

文化人類学者の出会った不思議体験集。フィクションほどエピソードは濃くないけれど、未知なる世界に少し触れた感覚がある。最後のイリナ・グリゴレさんの文章に引き込まれた。1984年生まれで年も近く、ジャン・ルーシュとフラハティの映像作品にも関心を持った。

2024/09/07

オカルト本かと思ったら全く違い、筆者がオカルティックな力を信じていない(信じる/信じないの外にいる)という立場で書かれているのがおもしろかった。
複数の文化学者によって書かれた短編集的なつくりで、一つ目の話がとても興味深かった。それ以降はあんまり…