次世代に向けた電子図書館の可能性

湯浅俊彦(著者)

• 販売会社／発売会社: 出版メディアパル
• 発売年月日: 2024/03/11
• JAN: 9784902251586

商品レビュー

2024/09/05

日本における電子図書館サービスの発展を研究している一冊。
電子資料についての記事が中心ですが、課題解決型図書館から滞在型図書館への変遷などにも焦点が当てられています。
電子資料の保存と提供は待った無しであり、音響資料や映像資料と同様に所蔵の対象としなければ時代遅れと言われる時代になりました。
記事を取り寄せるにも海外では電子ですぐ手元にやってくるものが日本では手続きを踏んでコピーが何日もかけて郵送されてくる…ということもしばしばあるのです。
これでは世界に置いていかれることは必至で、ページを捲ることが難しい障害者などへのサービスの停滞も招きます。
遅すぎるくらいですが、今の図書館に何が必要なのかをよくよく考えるべき時なのです。

2024/08/26

著者の過去の論文等も交えつつ、電子図書館について考察した図書。そのため電子書籍にとどまらず、自治体資料の電子収集やディスカバリーサービスなども紹介されており、興味深かった。また電子書籍はアウトリーチとして、捉えられることが多いものの、館内サービスとして、あるいはレファレンスツールとして、使える、ということが改めて指摘されていた。

2024/07/02

24年3月発売なので、新しい情報が記載されている。
著者は、デジタル図書館について6冊も本を出している専門家。
・デジタル絵本ワークショップ　sdgsに
・音声読み上げ機能　視覚障害者に
・健康医療情報
・貸出型から滞在型に移行するべき　複合施設化