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白光 文春文庫
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白光 文春文庫

朝井まかて(著者)

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白光 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2024/03/06
JAN 9784167921828

商品レビュー

3.9

9件のお客様レビュー

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2024/08/18

大河ドラマ、というよりは連続テレビ小説。 なんと激動の世の中を生きた画師であることよ。 生きるとはままならないなあ。 しゃあんめえ。 祈ることの尊さと描くことへの業がないまぜになって明治から大正、昭和という時代の荒波に揉まれている。こういう時代が有ったのだと、一口に語ることは簡単...

大河ドラマ、というよりは連続テレビ小説。 なんと激動の世の中を生きた画師であることよ。 生きるとはままならないなあ。 しゃあんめえ。 祈ることの尊さと描くことへの業がないまぜになって明治から大正、昭和という時代の荒波に揉まれている。こういう時代が有ったのだと、一口に語ることは簡単だけれど、社会の有り様というのはこうまでも変化してしまうものであるのだと驚愕する。 いま私が見ている景色、社会はほんの少し先にはまったく違ったものになっているかもしれない。 それでも生きていく。 醜かろうが、過去の己の無知に恥の念を覚えようが、圧倒的劣勢だろうが、誰かに嫌われようが。 しゃあんめえ、と唱えて、それでも歩いていく。 生きるとはそういうことかもしれない。

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2024/06/28

実はラグーザお玉の話と間違えて手を出した。 明治時代・女性画家・渡欧… 経歴もちょっとかすってるっぽいですが こちらはロシアに留学して イコン制作で多くの作品を残した人でした。 山下りんさん、なかなかの気丈夫さんで 留学先の修道院でも 言葉もわからないのに納得するまで激論。 西...

実はラグーザお玉の話と間違えて手を出した。 明治時代・女性画家・渡欧… 経歴もちょっとかすってるっぽいですが こちらはロシアに留学して イコン制作で多くの作品を残した人でした。 山下りんさん、なかなかの気丈夫さんで 留学先の修道院でも 言葉もわからないのに納得するまで激論。 西洋絵画を学べると思って行ったはずが 模写させられるのはロシア正教のイコンばかり。 (教科書に載ってた、あの平面的なモザイク画?) そりゃ腹も立ちますわ。 宗教画に美は不要、という修道女たちの考えもわかる。 逆に信仰心のない人間でも 心を込めて描かれた宗教画を見て グッとくることもあるのが難しいところ。 帰国してからは、ロシアの政変と 日本の軍国化に巻き込まれ 彼女自身も絵で名をなすことへの渇望と 信仰心との間で悩んだり。 波乱の人生を追体験する物語でした。

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2024/06/25

序章 紅茶と酒とタマ―トゥ/開化いたしたく候/ 工部美術学校/絵筆を持つ尼僧たち/分かれ道/ 名も無き者は/ニコライ堂の鐘の音/終章 復活祭 絵師になりたい りんの眼鏡に適う師匠はなかなかいない 西洋画を極めようとするも 留学先ではイコンしか学べない 彼女のじりじりと焦...

序章 紅茶と酒とタマ―トゥ/開化いたしたく候/ 工部美術学校/絵筆を持つ尼僧たち/分かれ道/ 名も無き者は/ニコライ堂の鐘の音/終章 復活祭 絵師になりたい りんの眼鏡に適う師匠はなかなかいない 西洋画を極めようとするも 留学先ではイコンしか学べない 彼女のじりじりと焦りに似た気持ちが伝わってくる。 絵を学ぶための手段に見えた信仰が少しずつ心になっていくようにも見える。 そんな事をしてもいいの?と思う時もあったけれど、絵画への望みを見つめ続ける彼女がまぶしい

Posted by ブクログ

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