商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
| 発売年月日 | 2024/03/08 |
| JAN | 9784049151404 |
- 書籍
- 文庫
あんたで日常を彩りたい
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あんたで日常を彩りたい
¥748
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商品レビュー
4
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駿馬京著『あんたで日常を彩りたい』を開いたとき、最初は“概念をつらつらと語るだけの難解な作品かもしれない”という警戒心があった。ところが読み進めるうちに、その印象は心地よく裏切られる。抽象的な語りの奥には、確かな感情と人間の息づかいが脈打っているのだ。 この物語は、芸術という名の混沌を抱えながら、それでも他者と関わろうとする若者たちの「生」の記録である。天才と呼ばれる少女・棗の破天荒な感性、そしてその嵐のような日々に巻き込まれていく主人公・夜風の視点。そのふたりの交わりが、単なる知的遊戯ではなく、互いの“欠け”を補い合うような温度を帯びていく。 言葉や表現が時に難解に見えても、そこには確かに青春の手触りがある。芸術や才能という高尚なテーマを扱いながら、作品は決して遠くに行かない。むしろ、誰もが心の奥に抱く「誰かと何かを作りたい」という衝動を、鮮やかに照らし出してくれる。 「理解しづらい」と敬遠するには惜しい。むしろ、この作品は、日常に潜む“難解な美しさ”を見抜くためのレンズのような一冊だ。読み終えたとき、世界の輪郭が少し柔らかく見える──そんな静かな余韻を残す、豊潤な青春芸術譚である。
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