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蜘蛛の巣の罠(上)
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蜘蛛の巣の罠(上)
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幸い、連続殺人にかかわったことがない。 連続殺人の被害者になったこともなければ、知っている人が被害者になったことも、実は加害者だったこともない。 そして当然、私は連続殺人犯ではない。(と、しておこうか、ふふふ) 連続殺人にかかわった人たちの「その後」を描いた作品で、たいへん興...
幸い、連続殺人にかかわったことがない。 連続殺人の被害者になったこともなければ、知っている人が被害者になったことも、実は加害者だったこともない。 そして当然、私は連続殺人犯ではない。(と、しておこうか、ふふふ) 連続殺人にかかわった人たちの「その後」を描いた作品で、たいへん興味深かった。 殺人鬼ユレック・ヴァルテルは、強烈な人物だ。 関わった人物は強烈に影響される。 その後の人生が狂うほどにだ。 被害者たちはもちろん、主人公ヨーナ・リンナも、女主人公サーガ・パウエルも、他、色々もだ。 「あれ、でもユレック・ヴァルテルって・・・・・・」 おっとっと、それは言ってはいけない。 この『蜘蛛の巣の罠』はシリーズものである。 シリーズの9作目、最新作だ。 『著者ラーシュ・ケプレルは、『砂男』および『墓から蘇った男』で描かれた出来事や細部の情報が、本作において言及されることをあらかじめ読者にお知らせするものである。』 巻頭言にこう書かれている。 改まった言葉で書かれているが、つまり意図は明確だ。 『『砂男』と『墓から蘇った男』のネタバレがあるから、嫌な人はそちらを先に読んでね』 ヨーナ・リンナのこのシリーズは面白く、とにかくショッキングだ。 巻ごとに「ほんぎゃあ」と声があがるのを約束する。 この『蜘蛛の巣の罠』は、ショッキングなことは保証するが、正直なところ、これだけを読んでもあまり面白くはないだろう。 作者ラーシュ・ケプレルの言うとおり『砂男』『墓から蘇った男』から読んだほうがおすすめだ。 シリーズはじめの早川書房出版の3作は残念ながら絶版だが、4作目の扶桑社出版からは電子書籍版もある。 ※エロシーンがなかなか強烈なので、エロが苦手な方には薦めない。
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ラーシュ・ケプレル『蜘蛛の巣の罠 上』扶桑社ミステリー。 ヨーナ・リンナ警部シリーズ。 前作『鏡の男』の衝撃のラストからの続き。ユレック・ヴァルテルで随分と物語を引っ張るものだ。連続殺人事件の犯人はユレックの模倣犯なのか、それともユレックの信奉者なのか。相変わらず、不気味な事...
ラーシュ・ケプレル『蜘蛛の巣の罠 上』扶桑社ミステリー。 ヨーナ・リンナ警部シリーズ。 前作『鏡の男』の衝撃のラストからの続き。ユレック・ヴァルテルで随分と物語を引っ張るものだ。連続殺人事件の犯人はユレックの模倣犯なのか、それともユレックの信奉者なのか。相変わらず、不気味な事件が描かれる。 シリアル・キラー『サンドマン』ことユレック・ヴァルテルとの闘いに終止符を打ったヨーナ・リンナとサーガ・パウエルだったが、心に深い傷を負い、療養するサーガの元に絵葉書が届く。差出人の署名はユレック・ヴァルテルのアナグラムで、ヨーナへの脅迫と9人の連続殺人を仄めかす内容だった。 それから3年後、国家警察長官のマルゴット・シルヴェルマンが厩舎で銃撃され、連れ去られた後、苛性ソーダで溶かされた悲惨な死体となって発見される。現場にはサーガが受け取った絵葉書に書いてあった純白の薬莢が残されていた。 しかし、マルゴット殺害事件は連続殺人の幕開けに過ぎず、マルゴットの葬儀を行った教会の牧師、さらに2人の警察関係者が殺害される。そして、殺害前には必ずサーガの元に次の被害者を示唆する錫製のフィギュアが送られていたのだ。 犯人に先んじることが出来ず、被害者の山を作るヨーナとサーガ。 定価1,320円 ★★★★
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