いくつになっても 江戸の粋 時代小説アンソロジー 光文社文庫

アンソロジー(著者), 浅田次郎(著者), 永井紗耶子(著者), 泉ゆたか(著者), 坂井希久子(著者), 青山文平(著者), 志川節子(著者), 細谷正充(編者)

• 販売会社／発売会社: 光文社
• 発売年月日: 2024/02/14
• JAN: 9784334102166

商品レビュー

2024/10/03

多分、いやきっと年齢のせいなのだろう。六篇の作品をひとつ読み終えるごとに泣いてしまった。
時代は変わっても今を生きる私にひたひたと伝わってくる何かがあった。
アンソロジーは、今まで巡り合わなかった優れた作家に出会えるのがありがたい。

2024/08/11

5人の作家さんが江戸時代のお年寄りに焦点をあてて描いた作品だ。昔は50才を超えればお年寄りの仲間入り(笑)天下泰平の江戸時代は70､80才と長生きの方も結構いたらしい。現代でも50年も生きていれば､若い時には考えもしなかった体の心配や不安､これからの生き方を何度となく考える年であろう。栄枯盛衰は世の常。諸行無常だからこそ今を大切に生きたいと思う気持ちは今も昔も変わらない。どれも人の死に様や人の生き様をひしひしと感じる作品でした。

2024/06/13

【収録作品】「三筋界隈」　青山文平／「つはものの女」　永井紗耶子／「いくばくも」　泉ゆたか／「ひと夏」　志川節子／「ほおずき長屋のお豪」　坂井希久子／「五郎治殿御始末」　浅田次郎

曲者の老人たちが登場する、時代小説アンソロジーとのこと。
「ほおずき長屋のお豪」が切ない。