商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2024/01/29 |
| JAN | 9784101313351 |
- 書籍
- 文庫
アンソーシャル ディスタンス
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アンソーシャル ディスタンス
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商品レビュー
3.6
83件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
だめだ...!途中棄権! 読んでる途中、なんか体調悪いかな?って思い始めたけど、読むのやめたらなおった。(本に限らずドラマなんかでもたまにあるんだよな〜)
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■はじめに 今年は小説をよく読んだ。押しも押されもせぬおっさんになってからは、社会評論やノンフィクションに手が伸び、小説を買ってもエンタメ系—そんな読書傾向が続いていた。 ところが、なぜか今年は小説、それも所謂「純文学」作品を読む機会が増えた、正しくは復活した。 純文学と書い...
■はじめに 今年は小説をよく読んだ。押しも押されもせぬおっさんになってからは、社会評論やノンフィクションに手が伸び、小説を買ってもエンタメ系—そんな読書傾向が続いていた。 ところが、なぜか今年は小説、それも所謂「純文学」作品を読む機会が増えた、正しくは復活した。 純文学と書いた途端、そもそも純文学とは何なの?エンタメ作品との違いは? その境目はどこにあるのか?—そんな疑問が頭をもたげてくる。 僕の中での純文学の定義は「物語の“結果(結末)”よりも、人間の“ありよう”そのものを引き受けようとするのが純文学」である。 描かれるのは、人間の業(ごう)そのもの。弱さ、矛盾、欲望、逃避、欠落、そして壊れていく過程。人が“そうなってしまう理由”を、裁かず、説明しすぎず、ただただ見つめる。そこに善悪も教訓も基本的には提示されない。もちろん、「こう生きるべきだ」などという訓示めいた指針も答えもない。 またエンタメ作品に見られる「伏線」も、純文学では未回収や放置も散見する。エピローグに救いがないことは「欠点」ではなく、むしろ作者の姿勢なのだと思う。 思うに、伏線未回収・宙ぶらりんの結末・読後のモヤモヤ—それらって人生そのものなんですな。人生は回収されない伏線だらけで、理不尽に溢れ、納得もできぬまま生き続ける。そのありのままを作品の構造として組み込んでいるのが純文学なんだと思う。(一応、結論めいたものを提示できた)。 せめて小説ぐらいは半沢直樹の痛快な啖呵を聞いてスカッとしたい!という人もいれば、小説のエグさを読んで「俺の人生、小説よりマシやなあ」と思う人もいるわけで。 さて、長い講釈はこのあたりにして、金原ひとみさんの『アンソーシャル ディスタンス』に移ろう。 ■内容 本書は5つの短編からなる。 『ストロングゼロ』 一緒に暮らす彼が心を病み、引きこもりとなる。ヒモ同然の関係が引き金となり、口当たりの良さゆえにジュース感覚で飲める高アルコール飲料に溺れ、やがて仕事中にも飲み始めてしまう主人公。 『デバッガー』 職場の後輩から好意を寄せられ交際が始まるも、自身のルックスに自信を持てず、プチ整形依存に陥る。週末の度に美容整形を繰り返す主人公。 『コンスキエンティア』 コミュニケーション不全に陥った夫婦。夫から逃避するかのように不倫を重ねる妻。誰と身体を重ねても、自身の中の空洞は埋まらない主人公。 『アンソーシャル ディスタンス』 推しのLIVEが新型コロナウイルスの流行で中止となり心が折れ、交際中の彼を心中を目的とした旅へと誘う主人公。 『テクノブレイク』 未知のウイルスの蔓延に怯え、彼に会えない孤独な日々。抑えられない性欲と、激辛料理への欲求が絡み合い、暴発へと向かう主人公。 ■感想 いずれの作品も、都会で働き、ひとりで暮らす女性が主人公。ある出来事を境に、内面が徐々に侵食され崩れ始めていく過程の一切が、一人称の視点で語られる。 その崩壊の傾斜は加速度を増し、結界を超えた瞬間から著者の筆致はドライブ感を帯び、転落していく様を細やかなカット割り描写で、リアルに仔細に刻み込んでいく。 読んでいる最中、共感とも嫌悪ともつかない感情が、喉の奥に溜まり続ける感覚が何度もあった。赤裸々で、明け透けな描写は人間の業のあり様を容赦なく執拗にエグり出し、後ろから頭をガツンと殴られたような気持ちになった。 ■最後に 初めて読んだ…金原ひとみ。恐れ入りました。 一気に読み、しかもじっくり読んだにもかかわらず、眼前を猛烈なスピードで通り過ぎていった列車をただ呆然と眺めていたような奇妙な印象が、今なお残っている。 読む者の足元を揺さぶり、立ち止まる暇も与えない。そんな得難い読書体験をもたらす一冊。
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帯を見て購入。 表現の自由があるといえど万人受けでなく、不愉快になり途中でやめた。 引き込まれるような場面がたくさんあり、何かわかるような気がしたので読了できず残念
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