商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 慶應義塾大学出版会 |
発売年月日 | 2024/01/25 |
JAN | 9784766429367 |
- 書籍
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陰謀論はなぜ生まれるのか
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陰謀論はなぜ生まれるのか
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ジェリンオイル。中枢神経系に直接作用する強力な薬物であり、様々な症状を引き起こすが、たいていは反社会的あるいは自傷的なものである。子供の脳を変質させ、治療が難しい危険な妄想や、大人になってからも障害を引き起こす恐れがある。航空機による自爆テロやセーラムの魔女狩り、コンキスタドール...
ジェリンオイル。中枢神経系に直接作用する強力な薬物であり、様々な症状を引き起こすが、たいていは反社会的あるいは自傷的なものである。子供の脳を変質させ、治療が難しい危険な妄想や、大人になってからも障害を引き起こす恐れがある。航空機による自爆テロやセーラムの魔女狩り、コンキスタドールによる南米先住民の大虐殺、中世ヨーロッパで起きた戦争の大部分を煽り、近年ではインド亜大陸とアイルランドの分割に伴う大虐殺に火をつけたのもジェリンオイル。gerin oil、これは、アナグラムでreligion。つまり、宗教。解釈を広げれば、信仰の事でもある。 上記はこの別の本で述べられた事だが、陰謀論こそ、信仰である。陰謀論だけではない、大衆教育の多数派についても、これは信仰である。信仰は自由なので、不況に伴い異教徒に危害がくわえられなければ、慣習に従い、普通に生活ができる。いや、寧ろ大多数には強い信仰なく、ただ繰り返しの慣習に従う無神論者と言える。 信仰をもつとそれ以前と直後で物理的には何も変わらないのに、世界が変わったような気になる。そして異教徒を是正したいという使命感に燃えるようになる。これは人間に備わっている集団の防衛本能であり、国家や宗教などの認知の対立の本源でもある。信仰が強いほど、主張が強くなる。慣習の原動力は欲望である。出世信仰、年収信仰、偏差値信仰は、集団よりも個人の防衛本能から発生する宗教である。 この本で、Qアノンの生誕や論理についてがよく分かる。 ー Qアノンの中にいると、自分が世界を救っているように感じるんです。そうやって最高の自己評価ができるんです」。Q倍者は暴力的でひねくれた神話に没頭しているものの、自分たちが無秩序的であるとか暴力的であるとはみなしていない。ましてやQの神話が国内テロだとは夢にも思っていない。勝利しなければならない戦争がそこにあると考えているだけなのだ。 幼少のゴッコ遊びは、脳のメタバースでもある。そして、同じメタバース空間を共有するプラットフォームの参加者のみが、同一の神話を共有するのだろう。所詮、世界はマルチバースであるので、それぞれの信仰に対して、干渉し合わずにそれぞれ生きれば良いのだと思う。大衆教育(多数派)が優れているのは、大衆教育における矛盾を修正する機能が備わっている事だ。陰謀論は、自己修正機能が弱い。自己矛盾を修正できないものは神と同様であり、科学ではない。だが別に、それすら構わない。
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今まで読んだ本の中で1番分量多かったかも。 最近トランプのXアカウントが復旧されたけど、マスクがトランプを支持している構図はQ陰謀論の視点から見ると凄く危険に思えてしまう。
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