商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 集英社 |
| 発売年月日 | 2024/01/17 |
| JAN | 9784087212976 |
- 書籍
- 新書
「断熱」が日本を救う 健康、経済、省エネの切り札
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「断熱」が日本を救う 健康、経済、省エネの切り札
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商品レビュー
3.9
15件のお客様レビュー
日本の断熱性能が今までいかに低かったのか、断熱性を上げることによる様々な効果を紹介。 単純に光熱費がお得になるだけでなく、ケガや疾病リスク低下、血圧の低下、健康寿命が伸びるなど、健康面での効果も大きいとのこと。 環境と親と帰省時の寒さ対策のために実家リフォームしようかな。
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昨年、TBSラジオ「Session」に著者が出演した回をポッドキャストで聴いたのが、この本を手に取ったきっかけだ。 まずショックだったのは、日本のトップレベルの断熱基準が、(冬に寒くなる地域の)先進国では違法建築レベルに近かったということ。 耐震性ばかりに力を入れてしまい、断熱...
昨年、TBSラジオ「Session」に著者が出演した回をポッドキャストで聴いたのが、この本を手に取ったきっかけだ。 まずショックだったのは、日本のトップレベルの断熱基準が、(冬に寒くなる地域の)先進国では違法建築レベルに近かったということ。 耐震性ばかりに力を入れてしまい、断熱については長い間、先延ばしにしてきたようだ。 ここを厳しく設定しないと、いつまでたっても屋内での熱中症やヒートショックは減らせないし、冷暖房にかかるエネルギーの消費量やコストも下げられない。 日本メーカーのエアコン性能は世界でもトップクラスらしいが、せっかく暖めても、窓や壁が薄いから冷気が入ってきてしまう。さらには気密性も低いから隙間から漏れ出てしまう。 穴の空いたバケツにいくら水を注いでも満タンにはならない。水の勢いを強めるよりも、穴をふさぐ対策を優先すべきだと著者はいう。 第1章では、アルミサッシの問題点について指摘している。 アルミサッシは熱を通しやすい。結露も起きややすいからカビやダニも増え、さまざまなアレルギー症状も引き起こす。 住む家の断熱グレードによって、気管支喘息やアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などの発症率も変わる。 そのグラフも掲載されている。 また、壁の中の「内部結露」はシロアリを増やして柱などを弱らせ、長い目でみれば耐震性も低下させる。 病気にもつながるし、資産価値も落としてしまう。 アルミサッシはただ単に熱を通しやすいだけではなく、さまざまなデメリットがある。 これから新築の家を建てたり買ったりする人は断熱性についてきちんと調べるべきだろう。 ただ、断熱性や気密性の良し悪しは、間取りや設備と違って目に見えない。 真夏や真冬に長時間過ごしてみないと違いもわからないから、やはり客観的かつ厳格な基準が必要なのだと思う。 著者が苦労したのも「実際に体験しないと伝わらない」という点だ。 著者は断熱について調べるにあたり、埼玉県川越市にあるモデルハウスに宿泊した。 その家はエアコン設備が少なかったが、部屋ごとの室温のムラがほとんどなかった。 さらには多数の車が行き交う国道沿いにもかかわらず、立地を忘れるほどの静けさだったという。壁や窓が厚いということは、同時に防音性も優れていることになる。 ちなみに著者はモデルハウスの公開期間が終わったあと、モデルハウスの会社の社長から購入をもちかけられる。 たまたま家を探していたタイミングでもあったのでそこを購入し、いまもそのエコハウスに住み続けているという。 新築物件を買う予定がないという人はどうすればいいか。 既存住宅の場合は、改修工事をすることになるが、費用対効果で考えるなら、窓→床&天井→壁→気密性、という順番で手を入れていくのが現実的らしい。 具体的にどこを変えればいいのか。 1枚ガラスをペアガラスやトリプルガラスに取り替える。もしくは内窓を取り付ける。 アルミ製のサッシを樹脂製のサッシに替える。 天井や壁、床に断熱材を入れる。 外付けブラインドや外付けスクリーンを取り付ける。無理な場合は室内でもよい。空気層のあるハニカムブラインドもある。 といったように具体例が挙げられる。 どこから手をつければいいかわからないし、そもそもお金がないという人は、まずは内窓の設置を検討してはどうかと著者は勧める。 賃貸物件でも、退去時に取り外せば問題ない。 この本の後半では、既存住宅や学校の教室を改修した例が写真入りで紹介されている。 小学生や高校生もDIYに取り組んでいて、とても楽しそうだ。 個人としてではなく、地域としてどのように取り組めばいいのか。 いくら自宅の断熱性を高めたいと思っても、予算がなければ無理だから、自治体からある程度の補助が必要となる。 また、業者ごとに技術レベルの差があってはならないから、きちんと技術講習を受けさせた地元業者に工事を請け負わせることも大切だ。 第5章で紹介されているように、希望する工務店に技術講習を受けさせ、その登録事業者によって設計・施工させる仕組みがあれば、安心して頼むことができる。 現時点で、日本には最高等級の断熱グレードに住んでいる人はほとんどいない。また、いまは気にならなくても、家族や仕事の都合で将来どこかに引っ越すかもしれない。 そう考えると、この本はほとんどの人に関係しているといえる。 写真やグラフも多く、コンパクトに新書にまとめられて読みやすかった。
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気候変動対策、脱炭素社会への大きな一歩として、住まいの低炭素化は重要な要素だが、日本は多く遅れている。 ことに、断熱・気密が重要。 そのことについて、効果や実施方法などを丁寧に解説してくれる。こういった本が多く読まれて、多くの方の認知になり、取り組みが進むことを願う。 そして、そ...
気候変動対策、脱炭素社会への大きな一歩として、住まいの低炭素化は重要な要素だが、日本は多く遅れている。 ことに、断熱・気密が重要。 そのことについて、効果や実施方法などを丁寧に解説してくれる。こういった本が多く読まれて、多くの方の認知になり、取り組みが進むことを願う。 そして、その一歩に加われたら、と思う。
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