商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2023/12/15 |
JAN | 9784087212921 |
- 書籍
- 新書
ルポ無料塾 「教育格差」議論の死角
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ルポ無料塾 「教育格差」議論の死角
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商品レビュー
4.5
8件のお客様レビュー
じっくり読む価値のある良い本です。 私のような無料塾に関わる人間は勿論、諸々の社会課題に関心を持っている方、現状の社会の在り方に首を傾げている方にもお勧めしたいと思いました。
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この本を通して無料塾という存在を初めて知った。子供たちの置かれている教育現場で、まだまだ知らない世界があり、十分に教育を受けられない子供たちに救いの手を差し伸べている方々の存在を知り、色々考えるきっかけとなった。 おおたさんの本は、いつも私の心に刺さる。
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自分の夢はいつか無料塾の先生になること。しかしその裏には独りよがりの正義感に基づいた不純な動機が隠れている可能性に気付いた。それだけでもこの本を読んだ価値がある。その上でなお有料塾に通えない子供たちに勉強を教えたい気持ちが益々強くなった。 もともと貧困家庭で育ち、中卒の両親に育...
自分の夢はいつか無料塾の先生になること。しかしその裏には独りよがりの正義感に基づいた不純な動機が隠れている可能性に気付いた。それだけでもこの本を読んだ価値がある。その上でなお有料塾に通えない子供たちに勉強を教えたい気持ちが益々強くなった。 もともと貧困家庭で育ち、中卒の両親に育てられて、中学3年になるまで大学進学なんて考えもしなかった。姉も含めて10人以上いる従兄弟たちも全員高卒で、親から勉強しろと言われたことはなく、もちろん塾にも通っていない。そんな環境下で自宅通学•国立限定という制約はあったものの大学進学できたのは、中3担任が進学校の受験を勧めてくれたことと、学歴がなくて悔しい人生を送ってきた母の後押しによる。親の負担を考えて大学院進学も全く考えていなかったが、現在母校の学長にまで上り詰めた当時の助教授の強い勧めで受験し、トップ合格を果たしてかつて名門と言われる会社に就職するに至った。これらは偶然の産物であり、不思議な巡り合わせの結果でもある。自分の人生に心から満足しており、この境遇を与えてくれた恩を何らかの形でお返ししたいとずっと思ってきた。 とは言え後半で書かれていることは、やはりキレイ事に聞こえる。絶対になくならない学歴社会を前提とし、学歴がないことのメリットとデメリットを秤にかけた上で高卒を選択するのなら良いが、生まれによって選択の機会が与えられないのは残酷だと思う。 能力(この表現も著者に叱られそうだが)はあるのに家庭環境のせいでチャレンジの機会が与えられず、更にはどんな機会が世の中にあるのかも知らされず、機会が与えられていないことにすら気付くことができない、かつての自分のような子供達に可能性を示してあげたい。これって自分が辿ってきた人生を理想化し、子供たちに単線的な『成功』を追い求めさせる余計なおせっかいなのだろうか? この本を読んで自分の信念が揺らいできた。 ミクロ視点のルポルタージュでは限界があるから、もう少しまとまった成書も読んでみたい。
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