平和の種が見つかる絵本55

中本晶子(編著)

• 販売会社／発売会社: 高文研
• 発売年月日: 2023/12/13
• JAN: 9784874988671

商品レビュー

2024/09/29

「絵本の中には平和を考え、方向を示してくれる種がたくさん潜んでいる」、司書でもある著者は言います。そのヒントとなる55冊を、6つのテーマに分けて紹介しています。

１）「平和」ってなんだろう
２）「戦争」がもたらすもの
３）人間の「尊厳」とは
４）「格差」「差別」に向き合う
５）「地球」とともに生きる
６）「作家」の思い

特に６）「作家」の思いは、その絵本は知っているけれど、そんな思いがあったのだ、と知ることができて、とても興味深かった。

その中の一つ「おおきなかぶ」。知らない人がいないくらい有名なお話だと思います。小学校の教科書に掲載されています。

「おおきなかぶ」は作者がソ連の民俗学者ということで、それが気に入らなかった自民党は広報員会新聞局のパンフレットで、この物語を掲載している国語の教科書を攻撃したそうです。でも、大きな反対運動が起こって、教科書掲載は続くことになりました。でも、圧力に負けて一度止めようとした出版者に対しては、作画した佐藤忠良さんは挿絵の再使用を拒否したそうです。佐藤さんはシベリア抑留の体験者でもありました。

こういったエピソードが他にも紹介されているのもまた、本書を読む楽しみの一つにもなると思います。

2024/02/28

平和の種が見つかる本　中本晶子　高文研

図書館の司書が
絵本で平和と関わりそうな本を
六つのジャンルに分けて
55冊を選んで解説している本
1平和ってなんだろう
2戦争がもたらすもの
3 人間の尊厳とは
4かくささべつに向き合う
5地球とともに生きる
6作家の思い
「憲法くん」が絵本になっていたので
読んでみようと思う

2024/01/21

今までに読んだ本が沢山紹介されていた。
あの本もこの本も平和の種に繋がっていたのかぁと思ったり。
作者さんの見解とか解説であの絵本はそういうことだったのかーなるほど！と思ったり。