
- 新品
- 書籍
- 文庫
- 1224-30-02
プラトン理想国の現在 新版 ちくま学芸文庫

1,540円
獲得ポイント14P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2023/12/11 |
JAN | 9784480512048 |
- 書籍
- 文庫
プラトン理想国の現在 新版
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
プラトン理想国の現在 新版
¥1,540
在庫なし
商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
正義の定義とプラトンの視点 - ソクラテスとプラトンの「正義」論: - 時代を超えた正義の探求が行われ、特にプラトンは「正義」を新たな理念として提唱した。 - ソフィストたちが「正義」を人間の合意に基づくものであるとする中で、プラトンは自然本性に基づく正義を主張。 - ...
正義の定義とプラトンの視点 - ソクラテスとプラトンの「正義」論: - 時代を超えた正義の探求が行われ、特にプラトンは「正義」を新たな理念として提唱した。 - ソフィストたちが「正義」を人間の合意に基づくものであるとする中で、プラトンは自然本性に基づく正義を主張。 - アリストテレスのアプローチ: - アリストテレスは「ニコマコス倫理学」において、プラトンの正義論を発展させ、日常的な外的な正義について考察した。 - この議論は、現代のジョン・ロールズの正義論に影響を与えている。 「ポリテイア」の構造とテーマ - 「ポリテイア」の概要: - プラトンが「ポリテイア」を執筆した時期は、彼の哲学の成熟期であり、イデア論を基にした正義の探求が中心テーマ。 - 魂とポリスの類比を用いて、理想的な共同体の構築を論じる。 - 魂とポリスの類比: - 魂の正義とポリスの正義が並行的に論じられ、両者の関係性が探求される。 - フェラーリの解釈によれば、ポリスと魂は入れ子式ではなく、あくまで類比的に存在する。 プラトンの思想の現代的意義 - 欲望と理性の関係: - プラトンは、理性を育てることで人間本来のあり方を実現し、欲望が悪を引き起こすことを警告している。 - 現代社会における金銭欲や権力欲の暴走が、社会的な悪を生む要因として考察されている。 - 「ポリテイア」の再評価: - 日本におけるプラトンの受容は、理想と現実の関係を考慮したものであり、戦前・戦後の社会背景において異なる解釈が存在する。 - プラトンの「ポリテイア」は、単なる政治理論ではなく、倫理学、心理学、教育論など多面的な視点からの考察を含む。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ちょうど最近「国家」を読んだのでタイムリーだなと思って購入。「ポリテイア(国家)」について、1章で20世紀後半に起こった議論とその検討をし、2章で日本での受容史を見て、それを受けた3章で現代にポリテイアを読む意味を提言するという内容になっている。1章は哲学に疎い自分には勉強になった(ホメイニーがプラトンの哲人政治論に影響を受けていたのは知らなかった)し、3章は内容に全面的に同意できるとは思わないが、真っ向勝負の力のある議論で意義を示していて面白かった。2章にかなり力が入っていて詳しいので、こういう内容に興味があればさらに面白く読めたかもしれない。 ただポリテイアに向けられた批判に対して擁護が過ぎると思う箇所もいくつかある。すべての民は国のために生きることを求められ、職業選択の自由もなく妻子も共有であり、一部は私有財産すらないのに、理性のある「自発的」行動だから全体主義ではない、人権もあるというのはかなり苦しいだろう。著者は書いてないがそもそもこれ以外の道を許さないがんじがらめの教育あっての制度であって(それでこのような国が実現するのかは疑問だが)、「自発的」に国に奉仕する人間だけを生み出しておいてその言い草はない。 プラトンは劣った人間の間に生まれた子供は殺さなくてはいけないとまではっきり書いてるのに優性思想ではない、ただの経験論などというのもおかしいと思う。読者はポリテイア本文は読んでいないと思っているのかもしれないが…。擁護するにしても、当時は人権という思想はありませんでしたという擁護が精一杯ではないだろうか? ポリテイアを徹底して非政治的に読むのはこの大作を骨抜きにするようなものだと私も強く思うのだが、現代に読む意義を見出すのであれば現代から見て不都合な部分に批判があるのも避けられない。3章の議論で著者自身が力強く提言をしていて、ポリテイアに対する批判もまたディアクレティケーの一端になるという見解を示しているのは非常に良いなと思った。だからこそちょっと細かいところが気になってしまったかも。
Posted by
https://calil.jp/book/4766419480 慶應義塾大学出版会(2012-07-19)の文庫化
Posted by