商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 2023/12/07 |
JAN | 9784022651334 |
- 書籍
- 文庫
うらんぼんの夜
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うらんぼんの夜
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商品レビュー
4
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読んでる最中「これ百合か?」 読み終わった「百合だった…」 老人たちの相互監視で固められた田舎に、よそ者は嫁でさえ拝んではいけない地蔵とそれへの強固な信仰。そんな旧態依然とした村に美しい一家がやってくる。村を疎む奈穂はその一家にいる同い年の女の子、亜矢子と仲良くなっていくけれど...
読んでる最中「これ百合か?」 読み終わった「百合だった…」 老人たちの相互監視で固められた田舎に、よそ者は嫁でさえ拝んではいけない地蔵とそれへの強固な信仰。そんな旧態依然とした村に美しい一家がやってくる。村を疎む奈穂はその一家にいる同い年の女の子、亜矢子と仲良くなっていくけれど、しかしそれと同時に老人たちの行動がどこかおかしくなっていく。っていう因習村ホラー。 因習村と百合が好きで手を出したも、中盤くらいまでは百合じゃねーじゃんって思ってた。 わたしはただ女の子同士が仲良くしてるだけのものを百合って言いたくないのでな…けどラストで評価ガラッと変わる。 絶対こんな村住みたくないってくらいイヤな村で奈穂の選択もモヤモヤするものではあったけど、でも雰囲気とあの結末が好き…。 百合って言ったけど惚れた腫れたみたいな話ではなく愛憎的なかんじなやつで、すごい好みだった。奈穂と亜矢子はあのじっとりした村と同じくがんじがらめになって離れられかなりそうだよね。あ〜〜ッ良! それに竹藪やまとわりつく蒸し暑さの描写がよかったし、老人たちはいったいなにを隠しているのか?地蔵とは?って謎が気になって隙間時間にページを夢中でめくったくらいおもしろかったです。 けど村についてはとりあえずもう二度とよそから嫁もらうな。淘汰されろっては思いました。そんなに恨みが怖いくせになんで代々おんなじことやってんのかね…。土地を守ろうという気持ちはわかれど所詮は他人事なのでアホらしくも感じるわ。 んで結局逆さ吊りの女はいったいなんだったんだ。
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女子高生の奈穂を通して知る田舎の集落の排他的な閉塞感に辟易、根強い男尊女卑に縛られる村の窮屈な日常が何も起こらないうちからもう既にホラーだった。他所からの嫁大事にした方が手っ取り早いんじゃなかろうか。 村社会の嫌な部分しか見えないが、奈穂の賢明な冷静さ、曾祖母や祖父母が時折見せる孫への厳しくも深い愛情に救われる。 意外な展開を見せる奈穂と転校生の亜矢子との友情に感じたのは本編を前にした前日譚の終わりの始まりのようなゾクワク感。怖さと破滅を感じさせながら、この先の二人の生き方を知りたくなる幕切れも意外な魅力。
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主人公の女子高生、奈穂は田舎の農家育ちで、村の老人たちの古臭い思考や意味のわからないしきたりに辟易としながら農業の手伝いをする毎日をすごしている。 ある日村の空き家事業を利用して東京から一家が移住してくる。末娘の亜矢子と奈穂は同い年で高校も一緒になるとあって意気投合するが、村の老...
主人公の女子高生、奈穂は田舎の農家育ちで、村の老人たちの古臭い思考や意味のわからないしきたりに辟易としながら農業の手伝いをする毎日をすごしている。 ある日村の空き家事業を利用して東京から一家が移住してくる。末娘の亜矢子と奈穂は同い年で高校も一緒になるとあって意気投合するが、村の老人たちは都会からの移住者にいい顔をしない。 田舎のしきたりを知らず苦労しながらも奈穂の助けを受けて村に馴染もうとする亜矢子と、亜矢子たち一家に嫌がらせととれる行為をはたらく村人たち、そしてそんな村の老人たちを心底恥じている奈穂。 よくある地方の移住トラブルのような話だが、村の地蔵信仰がほんのり不気味さを感じさせる。 終盤は怒涛の急展開。まさにどんでん返し。 奈穂の選択も少し予想はできてたけど、そうなるのか…! 村や農家に対する不満タラタラなわりに実際は農業に前向きに取り組んでいる様子だったし、老人たちの古い考えにうんざりとはしていたけど村そのものは心から嫌ってるわけではない感じだったけど、村を守るためのあの選択は皮肉だな…と。 亜矢子のその後も気になるところ…
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