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夢と生きる バンドマンの社会学
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夢と生きる バンドマンの社会学

野村駿(著者)

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夢と生きる バンドマンの社会学

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2023/12/01
JAN 9784000254342

夢と生きる バンドマンの社会学

¥2,860

商品レビュー

3.4

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2025/09/02
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大きなお世話である。 社会学、民俗誌(エスノグラフィー)に対しては対象を観察する失礼さ卑しさがあるなと常々思っているが、この著書に対しては読了後に大きなお世話だ!と感じた。 バンドマンの何年かを縦断的参与観察をしバンドマンが夢を追い、諦めるまでを段階的に研究するのが目的だそうでバンドマンの実態を知るのとはまた別物。 一括りにバンドマンといっても多岐に渡る音楽ジャンルがあり、それによっても文化も特徴は変わってくる。 例えばガールズバンドであれば一般的なバンドの事情に加えオジサン相手にしなければいけない気苦労や自身の進退を考えるのが男性よりも早かったりする。(これについては著者もバンドマンのジェンダーについても検討したいと終章で書いてあった。) V系バンドであればホストのような営業方法で客を引っ張ったりという場合も存在する。 他にも制作費、機材費などの名目でバンドマンに借金をさせ無給で働かせて拘束する事務所の存在など。 そういった柵から抜ける事で今後のバンドの活動スタイルを自分たちのやりたい方向に持っていけるか重要な鍵となる。 著書の中ではサラッと精神的に病んでライブ当日に飛んでしまうバンドマンもいるようだと書かれていたが、バンドマン自身の元々の感性の鋭さに加え集客や金銭の問題がシビアに重なり、内部・外部からのプレッシャーから自◎を選択するくらい追い詰められることも少なくはない。 また地下バンド界隈では人格障害の様な性格をしている者も多くいるので、傍目には前向きで健気にやっているように見えても裏ではかなり歪んだ考えを持ち、バンド内で歪みを撒き散らすなんて事も多々ある。 上手くやっているバンドは経営的な思考と行動が必要となりマルチタスクが可能でコミュニケーション能力の高い人が多い。 上手くいってないバンドはメンバーの一部にコミュニケーション・連絡伝達が非常に難しい人がいる確率が多い。 バンドでの活動の密度が高くなるになるにつれ、そういった傾向のある人間が活動を停滞させ、やがては破綻させていく。 また、こういった人間がいるバンドはいくらやる気や情熱を前面に出していても空回りし破綻する。 冷静な頭と先を見通す力がバンド継続には必要となってくる。 バンド運営的な思考がなく、場数を踏めば曲を作れば売れると思っている人たちを単に「夢追い」として括って良い者なのかどうか甚だ疑問である。 バンドで食べていくのは現実的かつ具体的な行動が必要であって、バンドを継続し定期的にステージに立つ事や創作を続けていく事とでは大きく違う。(こちらもバンドとして成功した人のことも検討したいと著者は終章で書いていた。) よって、そこをひとまとめに「夢追いの人」と見てしまうところが、バンド活動を一つの青春あるいは若いうちの情熱や一瞬の煌めきのような限定的なものとしてしまうような書き方が非常に大きなお世話なのである。

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2025/03/18

テーマに興味があったので読んだが、かなり精密にバンドマンを分析している。しかし、大前提で人間を、それも若者で、かつバンドマンという芸術分野を志す者たちに一貫性はなく、流れの中に常にいるので、推し量れないのでは?と思った。真摯な取材と分析には脱帽。ただ、そういうことじゃねえんだよと...

テーマに興味があったので読んだが、かなり精密にバンドマンを分析している。しかし、大前提で人間を、それも若者で、かつバンドマンという芸術分野を志す者たちに一貫性はなく、流れの中に常にいるので、推し量れないのでは?と思った。真摯な取材と分析には脱帽。ただ、そういうことじゃねえんだよと思ってしまった。

Posted by ブクログ

2024/10/19

私自身がバンド好きであり、バンドマンの生き方、特にバンドで食うことを決意した者と、道半ばで諦めた者のことが気になり、本書を手に取った。 結論として述べられている、「世間が、若い頃は「夢を追いなさい」と言っているのに、実際に夢を追う若者を世間は支えてくれない」との評は、なるほどと...

私自身がバンド好きであり、バンドマンの生き方、特にバンドで食うことを決意した者と、道半ばで諦めた者のことが気になり、本書を手に取った。 結論として述べられている、「世間が、若い頃は「夢を追いなさい」と言っているのに、実際に夢を追う若者を世間は支えてくれない」との評は、なるほどと思った。 若者の人生の選択肢が増えた現代だからこそ、その選択をすることによる将来への影響(リスク)もきちんと理解したうえで選択することが大事であり、大人がこのことを若者にしっかり伝えることが大人の責任であると思った。 ここでいう選択肢とは、バンドに限らず、音楽、美術、スポーツ、文学もそうだし、それこそブルーカラーやホワイトカラーにも当てはまる。 書評としては、上記の結論を、著者のフィールドワークを通じて述べている点は価値があると思う。一方、結論以前の各章の分析の深度が浅いように感じられたのと、全体的な読みにくさ(引用元の表示、インタビューをする著者の言葉遣い)が目についた。

Posted by ブクログ