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佐藤文香(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 思潮社
発売年月日 2023/11/27
JAN 9784783745525

商品レビュー

3.7

3件のお客様レビュー

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2025/04/16

佐藤文香さんの詩集ですね。 佐藤文香さん(1985年、兵庫県生まれ) 俳人、詩人、作家。 この詩集『渡す手』は、中原中也賞を受賞されています。      『花筏』  葱畑の畝は乾き  小さな墓原の奥の竹林へ  汗はかかない。のぼりつめれば  帰るしかなく 隣の蜜柑畑の  カゴ...

佐藤文香さんの詩集ですね。 佐藤文香さん(1985年、兵庫県生まれ) 俳人、詩人、作家。 この詩集『渡す手』は、中原中也賞を受賞されています。      『花筏』  葱畑の畝は乾き  小さな墓原の奥の竹林へ  汗はかかない。のぼりつめれば  帰るしかなく 隣の蜜柑畑の  カゴがゆくレールとスプリンクラー  うっしらと濡れて歩く暮方の  自分は、都市から来た子だった  蔦の茂る借家の狭庭に来る目白  目白のための蜜柑は  近所の畑の人がくれたもの  名ばかりの温泉の  近くの商店の息子は  新幹線を見たことがなかった  柩をつくる仕事に就いたと  教えてくれたとき  池の緑の水に 花筏  白鷺はかしこまって口元で  このあたりの案内を買って出る  行列のできる拉麺店に  武将の名前がついていて  聞こえている 息の音  小舟は今日も 内海を傷つけにゆく  実を欠かすことのない夏蜜柑の大木  浮足立っていた  かつての大人たち      『ぼくらは音楽を』  白い部屋の  西側に四枚の写真が貼ってある  そこで音楽をやる  赤茶色のマットレスに立つ  大きな罅の入った鏡には  歌うお前のシャツがうつったり見切れたり  マイクには唇をつける  ドラムは猫背で  神経が弱いベースと仲良し  写真には木  どこかの外車  小さい広場と  寒い季節  ぼくらは音楽をやる      『花の印象』   平山城の堀端をめぐる   水を頼りに朽ちる落葉は   いくらでも次の季節へ向かう      ファインダーのこちら   葉桜を呼び起こすためか   鼻と喉の繋がりに桜餅の匂い   そうではなく   枝を降りる雀   続いて絵へ上がるもの   土をついばむ影は動き   幹の影とよく混ざる   光量が要るから   さきほどの狂い咲きの   内側に残る白を充てる   花の印象  佐藤文香さんは、高校を愛媛県立東高校を出ています。在校中に「俳句甲子園」を経験されていて、俳人の道に進まれたとの事です。  詩の空間に、松山があるのが見えて、楽しく読めました。空間の中を読み取って詩情豊かに詩編を瑞々しく表現されているのが素敵ですね(=^ェ^=) 

Posted by ブクログ

2024/11/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

現代詩の歯ごたえを感じる1冊。掌編とも言える長めの散文詩「Max とき」はまだ内容はわかるものの、他の詩はなかなか難解。まあ現代詩というのは内容をわかろうとせず、イメージとして読めばいいのだけど。図書館本だけど、こういう詩集ほど手元に置いておかなければいけないのかもしれない。 あらためて、詩集というものは詩人一人ひとりの個性がすごく出るものだと理解した。

Posted by ブクログ

2024/04/28

「唯子」「渡す手」「行くということ」「目の粉」が好き。 久々に詩を読んで心臓の内側がすっきりしたような心地になった。

Posted by ブクログ