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夜明けを待つ

佐々涼子(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社インターナショナル/集英社
発売年月日 2023/11/24
JAN 9784797674385

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商品レビュー

4.2

66件のお客様レビュー

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2025/02/07

死をテーマとしたノンフィクション作家による、ルポとこれまでのエッセイをまとめている。 一つ一つのエッセイが適度な長さで読みやすい。 「エンジェルフライト」、「エンドオブライフ」を読み、他の筆者の本を読みたくて、手に取った。 エッセイからは、これまで語られなかった筆者自身のことや...

死をテーマとしたノンフィクション作家による、ルポとこれまでのエッセイをまとめている。 一つ一つのエッセイが適度な長さで読みやすい。 「エンジェルフライト」、「エンドオブライフ」を読み、他の筆者の本を読みたくて、手に取った。 エッセイからは、これまで語られなかった筆者自身のことや母を看取った父のその後の話を知ることができた。 姿勢についてのくだりには大いに共感した。 「いったい誰の視線を気にして私たちは縮こまっていたのか、ばかばかしい」 「背が高かろうが低かろうが、重かろうが軽かろうが、身体がのびのびといられる世の中でありますように。」 本の後半に差し掛かった頃、筆者は、この本で何が言いたかったのだろうと思った。ルポやエッセイの内容が雑多な印象を受けたからだ。 あとがきを読んで、軽くショックを受けた。 筆者が他界していることは知っていたが、この本をまとめるのに、そのような背景があったとは・・・。 病気について簡潔に語っていることで、かえって静かだが確実にずしりと読み手に響いてくる。 死をテーマにしてきた筆者が終末期の患者になるという状況はエンドオブライフの訪問介護師の方と重なって見える。彼と同様の立場になった時に初めて理解できることが何かあったりしたのだろうか。筆者の中で全く葛藤はなかったのだろうか。 「ああ楽しかった」でお別れしたいという筆者の言葉は、「エンドオブライフ」での「楽しく、楽しくね」という言葉(記憶が定かではないが…)を思い出す。そうやって受け継がれていくような…。 筆者が本の中で「出会う人はすべて一冊の本。表紙だけ見てもわからないが、それぞれがユニークな運命をたどっている」というその言葉のように、筆者自身の人生の物語を読み終えたような気分になった。

Posted by ブクログ

2025/01/26

死を扱った本であるがゆえに、生きる希望を感じさせてくれる作品である。それはやはり作者が懸命に生きる人々を丁寧に描いてきたからだろう。佐々さんは「ああ、楽しかった」と最期を迎えられただろうか。そう願わずにいられない。 佐々涼子さん ありがとうございました。

Posted by ブクログ

2025/01/08

読書感想文についてのエッセイが良かった。 安全圏から離れたら、ひとは思い出すために言葉を必要とする。

Posted by ブクログ