1,800円以上の注文で送料無料

「家庭」の誕生 理想と現実の歴史を追う ちくま新書1760
  • 新品
  • 書籍
  • 新書

「家庭」の誕生 理想と現実の歴史を追う ちくま新書1760

本多真隆(著者)

追加する に追加する

「家庭」の誕生 理想と現実の歴史を追う ちくま新書1760

1,320

獲得ポイント12P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2023/11/09
JAN 9784480075901

「家庭」の誕生

¥1,320

商品レビュー

4

4件のお客様レビュー

レビューを投稿

2024/07/30

「家庭」とは何だろう。 本書でも繰り返し登場する、保守とリベラルの考える「家庭」像も違えば、 保守の中でも明治・大正・昭和・平成と時代によって考えられるものが異なっている。 つまり、「家庭」とは人や時代によって全く違う様相を示すのだ。 たとえば明治民法では、「家庭」を営むことが...

「家庭」とは何だろう。 本書でも繰り返し登場する、保守とリベラルの考える「家庭」像も違えば、 保守の中でも明治・大正・昭和・平成と時代によって考えられるものが異なっている。 つまり、「家庭」とは人や時代によって全く違う様相を示すのだ。 たとえば明治民法では、「家庭」を営むことが「個人主義的」であり、「夫婦中心の愛情」そのものが危険思想であった(76頁)。 現代社会では夫婦間の愛情を危険と見なす考え方は、ごく少数派であろう。 たった1世紀で、こうも考え方は変わるのかと思うと、当たり前や常識そのもののありようについても疑問が湧いてくる。 なお、本論と外れるが、出身校の創立者が本書内に登場したことにほんの少しの懐かしさを覚えた。 良い生徒とは思われていなかったので出身校とは距離を置いているが。 第4章以降は、現代史、特に高度経済成長期以降の記述となっている。 第5章では、理念と実態の乖離という内容で論じられ、 特に雇用形態、「雇用柔軟型」が高度経済成長期以降の家庭モデルを使用していることが指摘される。 確かに70年代においてはそれも真っ当な発想だったのだろう。 しかし今まさに生きる私たちにとっては、そのモデルはとっくに時代遅れである。 高度成長期時代をあり方を踏襲しようとする議員及び追従する意見とはとっくに社会は乖離しており、実効性に欠ける。 個人と家族は別個のものではなく、対立概念でもない。 私たちが考えるべきは、社会のありようを実際に即してみることであり、公正さと多様性を受容していくことに尽きるのだと思う。 男性だから女性だから、ではなく、互いを大切にし、助け合うという、家庭の持つ本来の意味を捉え直すことなのである。

Posted by ブクログ

2024/07/02

面白かったし、色々考えさせられるいい本だった。 本書の主張とは違うところで、家制度や家庭は社会を維持するための人間の生産の場でありながら、個人のケアの場でもあるということなんだなぁと思った。

Posted by ブクログ

2024/01/24

出版社(筑摩書房)ページ https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480075901/ 内容・目次 「朝日新聞」書評 20240203 https://digital.asahi.com/articles/DA3S15854898....

出版社(筑摩書房)ページ https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480075901/ 内容・目次 「朝日新聞」書評 20240203 https://digital.asahi.com/articles/DA3S15854898.html 評・有田哲文(本社文化部記者)

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品