1,800円以上の注文で送料無料

古事記 古典新訳コレクション 河出文庫
  • 新品
  • 書籍
  • 文庫
  • 1224-36-01

古事記 古典新訳コレクション 河出文庫

池澤夏樹(訳者)

追加する に追加する

古事記 古典新訳コレクション 河出文庫

990

獲得ポイント9P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2023/10/06
JAN 9784309419961

商品レビュー

3.9

7件のお客様レビュー

レビューを投稿

2025/12/07

登場する神の名、人の名が320名。 戸籍簿のようなところは読み飛ばし、エピソードのある部分は読んで。古事記って、こんな本なんだな〜と。読書というより、『古事記』を初体験させてもらった感じです。 神話、天皇の系譜のお話も、嫉妬がすごい。美女をめぐり、野心のために、争ってあっさり殺...

登場する神の名、人の名が320名。 戸籍簿のようなところは読み飛ばし、エピソードのある部分は読んで。古事記って、こんな本なんだな〜と。読書というより、『古事記』を初体験させてもらった感じです。 神話、天皇の系譜のお話も、嫉妬がすごい。美女をめぐり、野心のために、争ってあっさり殺害する。あわわ…。 神様だからといって、聖人君子ばかりじゃないらしいです。『古事記』のなかに時々、心の美しい人が登場するとホッとしました。笑

Posted by ブクログ

2025/05/01

池澤夏樹の真骨頂  『ハワイイ紀行』でも膨大な註釈におめにかかったが、かういふやり方は池澤の十八番で、真骨頂である。  大江健三郎も一気読みして認めた翻訳で、それは『池澤夏樹、文学全集を編む』に対談として載ってゐる。  しかしまあ、父親・小説家の福永武彦とそろって古事記を訳すこ...

池澤夏樹の真骨頂  『ハワイイ紀行』でも膨大な註釈におめにかかったが、かういふやり方は池澤の十八番で、真骨頂である。  大江健三郎も一気読みして認めた翻訳で、それは『池澤夏樹、文学全集を編む』に対談として載ってゐる。  しかしまあ、父親・小説家の福永武彦とそろって古事記を訳すことになるとは、誰が予想したらうか。  古事記について一言いへば、あくまで素人目には上巻が面白い。「因幡の白兎」もイザナギイザナミも、ヤマタノオロチもすべて上巻である。  中巻以降は天皇の系譜の羅列とでもいふべきものになり、とんと馴染みがうすい。  古事記には、論理的なところと文学的なところと、適当なところがあって、その雑駁したかんじが古代だなあと詠嘆する。

Posted by ブクログ

2024/11/04

日本最古の文学に触れてみようと思い立ち、なるべく原典に近しくかつ読みやすいものが良いと考え手に取ったのが、河出文庫の古典新訳コレクション・池澤夏樹訳『古事記』。3か月かけてじっくり読み進め、ようやく読了した。 本編に入る前にまず惹きこまれたのが、古事記を編纂した太安万侶に向けた...

日本最古の文学に触れてみようと思い立ち、なるべく原典に近しくかつ読みやすいものが良いと考え手に取ったのが、河出文庫の古典新訳コレクション・池澤夏樹訳『古事記』。3か月かけてじっくり読み進め、ようやく読了した。 本編に入る前にまず惹きこまれたのが、古事記を編纂した太安万侶に向けた手紙として書かれた翻訳方針。古事記が編纂された時代と現在の語彙や文法の隔たりをふまえ、橋を架けるためにどのように現代語訳をするのか。丁寧に心を込めて綴られた文章にほれぼれするし、これから『古事記』を読み進めるにあたっての読者の指針にもなる。この翻訳方針だけでも一読の価値がある。 現代語訳された『古事記』のテキストを読み進めると、耳にしたことのある神々の名前や伝承と出会うことができる。イザナキ、イザナミ、アマテラスオオミカミ、スサノヲ、ヤマトタケル。日本の様々な土地で祀られ、様々な物語のモチーフとなってきた神々のルーツが描かれている。 神話の時代は、どこか粗野で本能的。「なんでそんなとこでそんな行動をとるのか」と驚かされることもしばしばだった。特にスサノヲの狼藉っぷりが、理解が及ばないほどすごい。そんなところで粗相をすな。そりゃアマテラスオオミカミも天の岩戸に隠れるわ。 『古事記』の前半を読み進めていたある日、夜寝る前になんだか心許ない気分になった。自分の理解の範疇を越える物語は、正直怖い。そんな気持ちが布団に入ってきてからふつふつとわいてきた。昔の人々が神を崇めて敬うのも、そんな想像を超えるようなものに畏怖を感じたからなのかなと思った。 一方で、時代が下り天皇の治世になると、人と人との出会いのなかで生まれる想いが情緒的に綴られはじめる。特にマヨワノミコとツブラオホミの話は、訳者の池澤氏も脚注で言及してしまうほどのぐっとくるエピソードだ。 そんな丁寧に描かれた現代語訳をひとつずつ追っているうちに、無事に読み終えることができた。感慨深く読んだラストの解説。そこで池澤氏は「(古事記は)素材が多すぎて、口調が早すぎる未整理の宝の山」と記している。 理解が及ばなかったり、感情や出来事のつながりが分からない部分が『古事記』には確かにある。でもそれが逆に、人の手に負えない偉大な物語である所以(ゆえん)であるようにも感じる。千何百年もの前にまとめられた物語をこうやって読むことができるのは、太安万侶からはじまる多くの人々の手によるものだと実感するとともに、池澤夏樹氏の素晴らしい現代語訳にあらためて感銘のため息をつくのである。

Posted by ブクログ