傷の哲学、レヴィナス

村上靖彦(著者)

• 販売会社／発売会社: 河出書房新社
• 発売年月日: 2023/09/26
• JAN: 9784309231389

商品レビュー

2024/09/14

先輩が勧めてくださった本。

歴史性:無意味▶︎意味 内的な生

倫理:潜在性にとどまる外傷体験

愛撫における物質性と他者性の両義性
他者性の本質としてのエロス

他者の欠損としての空間

顔:語りかける。言語使用と関係。

隙間ってことか…ホモサケルや

あんま今の時点では噛み砕ききれず。

2024/09/04

レヴィナスの読みとしてはかなりチャレンジングに思える

・排除のない社会を構想するためには、いったんは社会制度や資源の再配分とは異なる水準で世界を構想する必要がある266

2023/12/31

レヴィナスという哲学者自体を浅学ながら知らないが、著者の本を読み継いでいる中で出会った。一言で言うと難解であり、十分な理解もできなかったが、本書の初版が「壊れものとしての人間」との副題が、今回は「傷の哲学」に変わったのは、著者の体験や、傷(トラウマ)に注目をする現代の状況を反映しているのだろうか。レヴィナス自身が。ショアー(ホロコースト)の体験世代であり、晩発性PTSDのように、トラウマ体験が思考過程に影響を与え、変化してきたことからか。他者性の理解より世界を見ていくことでケアの価値を再定義するもので、現在、注目を浴びているケア倫理との共通性を感じた。