商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 旬報社 |
発売年月日 | 2023/09/28 |
JAN | 9784845118502 |
- 書籍
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差別する人の研究
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差別する人の研究
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商品レビュー
2.8
7件のお客様レビュー
どこかで読んだ本の中で紹介されていたので読んでみた。 差別は「される側」ではなく「する側」の問題である。この考え方はこれを読む前からずっと心の中にあった。いじめ問題にも通ずるところがある。 自分がマジョリティ特権に甘えている部分はないか?差別されている人に対して「そんなこと気...
どこかで読んだ本の中で紹介されていたので読んでみた。 差別は「される側」ではなく「する側」の問題である。この考え方はこれを読む前からずっと心の中にあった。いじめ問題にも通ずるところがある。 自分がマジョリティ特権に甘えている部分はないか?差別されている人に対して「そんなこと気にしなくていいのに」と言って問題を無かったことにして相手が声を上げにくくなったことはないか?本当に相手のためになることを自分はできているか?など、耳が痛い話がたくさんあった。 部落の人たちはそこに住んでいる・ルーツがあるというだけで差別される。でも彼らは肌の色も使う言葉も文化も同じである。それなのに差別が生まれるというのだから、人間の思考は恐ろしい。人が部落出身であることは気にならなくても、部落と言われている地域に住もうとはしないという話にもグサッときた。まさに自分がこれまでやってきたことだ。仕事の都合で引越す時、その近隣地域に住む人(それも少なくない人数に)「〇〇より向こう側には絶対には住むな。そこに用がないのなら近付くな。治安とかほらその…色々あるから」と言葉を濁しながら伝えられ、怖くなって避けたことがある。肌感として、多分あの地域は部落だったのではないかと思う。ネットで検索しても出てこないが、地元の人たちの間ではずっと伝えられている。部落差別が無くなるのはいつになるんだろう。自分の行動が差別に加担していると分かっている。でも、自分とは関係のない地域の差別をなくすために、自分の人生の一部を使うのは、なかなか難しい。 差別が良くないことは分かっている。でも自分は差別をしていない・なくすために何かしらの行動をできているかと問われると答えはNOだ。社会の中で生きている以上、既にできている社会の流れに逆らって生きるのはしんどいし辛い。差別解消のために体を張って行動している人たちは本当に勇気があるし、尊敬する。自分はそこまでできない…という人も、まずは自分の中に(無意識も含めて)差別する気持ちがあるということ、それはきっと0になることはないということ、そして差別をしてはならないという気持ちを共存させることから始めるのがいいんじゃないだろうか。まずはそこから、そしてそうした人たちが増えれば世の中の流れも少しずつ変わっていくと思う。何もできないというのは、何もしなくていいというわけではない。一歩ずつ、ゆっくりでも確実に、誰もが生きやすい社会をつくるための努力を続けたい。
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部落差別を基礎としながら差別全体について考察していて面白かった 部落差別のもつ系譜性とレイシズムとの重なり、地価という形で市場に組み込まれた部落差別 「まさに現代の差別は、「差別する人」を免責する構造を持ち合わせているのだ。」(p.206)
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ちょっと思っていた内容とは違いますが、差別される人ではなく、差別する人を研究しているというのは目からうろこだし、言われてみればなんでいじめるのか、という方が重要だよなあとつくづく思いました。 小さい差別としては片親という事を体験していますが、今でこそ珍しくも有りませんが、子供の頃...
ちょっと思っていた内容とは違いますが、差別される人ではなく、差別する人を研究しているというのは目からうろこだし、言われてみればなんでいじめるのか、という方が重要だよなあとつくづく思いました。 小さい差別としては片親という事を体験していますが、今でこそ珍しくも有りませんが、子供の頃はたまにかわいそうなどと言われることも有りました。妹に至っては片親の子とは遊ばないように言われたりして、泣いていたこともありました。信じられない事でありますが本当の事です。 仮に誰かが「なんで差別されると思う?」と言って来たら秒で「知らんがな」と返すしか無いです。差別する方に聞けとしか言いようがない。 そういう訳で、国籍や出身地など様々な差別が有りますが、差別をする側に「なんで?」と聞いたらちゃんと答えられる人居ないんじゃないですかね。というか恥ずかしくて言語化出来ないんではないかと。 でもそうやって問いかけていく事で、差別は恥ずかしい事だという認識を持たせることが重要なのかもしれませんね。
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