商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 日経BP/日経BPマーケティン |
発売年月日 | 2023/09/22 |
JAN | 9784296202553 |
- 書籍
- 書籍
1100日間の葛藤 新型コロナ・パンデミック、専門家たちの記録
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
1100日間の葛藤 新型コロナ・パンデミック、専門家たちの記録
¥1,980
在庫あり
商品レビュー
4.4
14件のお客様レビュー
新型コロナ発生から関わってこられた尾身先生による手記です。読んでみて印象に残ったのは、平時への移行フェーズに関しては専門家と社会の齟齬が生じて、尾身先生をもってしても舵取りに苦慮したという下りでした。 ステークホルダー間の利害対立を調停するのは本来政府の役割であって、専門家が主...
新型コロナ発生から関わってこられた尾身先生による手記です。読んでみて印象に残ったのは、平時への移行フェーズに関しては専門家と社会の齟齬が生じて、尾身先生をもってしても舵取りに苦慮したという下りでした。 ステークホルダー間の利害対立を調停するのは本来政府の役割であって、専門家が主導する(あるいはそのように見える)のは望ましくないというのが本来のお考えでしょうけど、危機的状況にあたりあえてそこを越えたことについては、今後評価されることになるのでしょう(個人的には当時政府のメッセージが弱すぎたと感じました)。 5類化の議論については、分科会内では重症化だけでインフルエンザとは比較できないという至極当然の議論はあったようです。なぜか大竹委員の主張がメディアで大きく伝えられ政治的に5類化の流れになったあたり、どうも釈然としないのですが、そのあたりも「立場や価値観」ということになるのでしょうか。 全体を通して、時系列に沿った対応の経緯と関連した膨大なデータから、これを「記録」として残したいという意思が伝わります。いずれ来る「次」への備えとしたいとの思いもあるのかもしれません。
Posted by
社会は、日常に戻ってきている。あの大変だった日々.その中でのプロセス、専門家会議の提言。感染症危機に強い社会への展望 。 普通の市民にとっても、大変だった日々を思い出しながら、読み終えた。 思わず、タイトルのみで、購入してしまった. 購入して、読めて良かった!
Posted by
長かったコロナ禍。いろいろな方面から矢面に立ちながらも方向性を提言・構築してくれた尾身さんはじめ専門家の方々のご苦労に心からの敬意を表します。この本の発刊を知った時、すぐにでも読みたい衝動に駆られました。コロナ禍の3年余り、私も管理職の立場にあり、常に判断と決断を迫られる日々を送...
長かったコロナ禍。いろいろな方面から矢面に立ちながらも方向性を提言・構築してくれた尾身さんはじめ専門家の方々のご苦労に心からの敬意を表します。この本の発刊を知った時、すぐにでも読みたい衝動に駆られました。コロナ禍の3年余り、私も管理職の立場にあり、常に判断と決断を迫られる日々を送っていました。葛藤もありました。本書の中で様々な分野の専門家たちが集まり、それぞれの知見をぶつけ合う。感情論になることもあり、人間関係がギスギスする中、尾身さんは「そんな内輪もめをしている場合か。仲間内の人間関係についてくだくだ言うよりも闘うなら、もっと大きな目的のために闘おうではないか。私たちに与えられたミッションを忘れちゃだめ」の発言の場面がありました。尾身さん自身の覚悟が伝わってきて、胸を打たれました。このメンバーの立場には上下関係もなく、年齢差もなく、お互いの忖度もない。政府に対しても同様のスタンスでありました。そこに専門家それぞれの卓越した識見に対する誇りと矜持を感じました。
Posted by