異邦人のロンドン

園部哲(著者)

• 販売会社／発売会社: 集英社インターナショナル/集英社
• 発売年月日: 2023/09/26
• JAN: 9784797674354

商品レビュー

2024/09/09

最初はプレディみかこさんみたいな感じかな？とイギリス被りで思ったけれど、結構読みやすくてイギリスの移民問題とかが分かって良かった。

2024/07/10

長年に渡りロンドンに住む日本人である著者による、イギリス特にロンドンに関するエッセイ。
イギリスに関する諸々の知識は日本人にとって、アメリカやフランスと同じくらい（たくさん、色々と）持っている、と思っている、いや思っていた。
しかし、やはりどの国でもそうだが、実際生活し、体験しなければわからないことが多いことがわかる。
特に人間関係、対人関係、異国の人に対してどの様な感情を持っているか、などは頭ではなんとなくわかっていても、実際対峙してみなければわからないと感じる。
また、イギリスは階級社会だと言われるが、本当にそのような差別的意識があるのか、このエッセイを読んで、なるほどと納得した。日本人がお金持ちや社会的地位の高い人、低い人に感じるものとは根本的に違うのだろう。

男性的なキレのある文章で最初はとっつきにくいかと思ったが、論理的、そしてユーモア等を交えながら綴られる本作は興味深く、おもしろかった。

2024/01/31

　ロンドン。新婚旅行でドイツからの帰路でトランジットで立ち寄っただけで、足を踏み入れたことのない街。そんなロンドンが舞台な「異邦人のロンドン」。ロンドン在住歴30年余りの日本人作家が暮らしの中で見聞きしたよそから来た人たちのルポ。この街には、様々な土地から多様な物語を背負った人が流入してくる。モザンビークからの密入国者、香港から逃げてきた一家、ロシアの資産家など。ロンドン目指して飛行機の車輪格納部に潜んだ密入国者が着陸態勢に入り空から落ちてくることが多々あるというのは痛ましい。