緋色の習作 新装版 シャーロック・ホームズ全集1

アーサー・コナン・ドイル(著者), 小林司(訳者), 東山あかね(訳者)

• 販売会社／発売会社: 河出書房新社
• 発売年月日: 2023/09/25
• JAN: 9784309729411

商品レビュー

2024/02/21

シャーロック・ホームズの世界への入口。第二部が好き。二部構成が古いのに新しく感じる。一部はホームズとワトソンの出会いの有名シーンが。二部は娯楽小説に歴史物語や冒険物語が絡むと、より面白くなるな、と。

2024/01/22

ホームズの高い観察力、分析力、そして探偵としての自負溢れる堂々とした振る舞い、そのキャラクター、惹きつける何かがある。

古い本だからスマートフォンも優秀な鑑識もいない中で、今の時代の自分達にもおもしろいのだろうかと疑問だったが、ホームズの巧みな推理とそれへの期待、登場人物の人間らしさ、細かな背景描写。突き抜けて刺さる感じではなかったが、楽しく読めた。

注釈がかなり細かく付けられており、初読の私でもわかりやすく、むしろ多すぎて読みきれない…！と唸った。

2023/12/16

やっぱり私はルパン派だった。
兄が集めたルパンが家に何冊かあったので、これにハマったのだ。ホームズは、友達に借りて何冊か読んだ。正直、あんまり面白くなかった。

本書は決定版を唱う新訳•新装版全9巻の第一冊。364ページのうち本文は178ページ。残りは注•解説•年譜等だが、注だけでおよそ120ページもある！さすが"シャーロッキアン"は熱量が凄い。圧倒的です。分厚いわけだ。
ネタバレは避けますが、第ニ章で描かれる"犯人側の動機"は現場検証しかしていないホームズには解るはずがない。どうしてそんな裏事情が分かっていたの？…と考えてしまうのですよね、どうしても。という事で⭐︎は二つ。とりあえず、小学生時代に読んだような記憶が甦りました。そしてシャーロッキアンの方々の労力に敬意を表します。
…でもやっぱり、ルパンの方が好き。