商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2023/09/22 |
| JAN | 9784122074170 |
- 書籍
- 文庫
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商品レビュー
4
7件のお客様レビュー
大河ドラマ「光る君へ」の主人公である紫式部の生涯を題材にしていたので読みました。 また、作者の杉本苑子さんは若い頃から読んでいたので。 源氏物語のストーリーが紫式部の生涯に散りばめられており、源氏物語も同時に楽しめました。 紫式部が亡くなり、年老いた父と叔母の二人が物語を結ぶシー...
大河ドラマ「光る君へ」の主人公である紫式部の生涯を題材にしていたので読みました。 また、作者の杉本苑子さんは若い頃から読んでいたので。 源氏物語のストーリーが紫式部の生涯に散りばめられており、源氏物語も同時に楽しめました。 紫式部が亡くなり、年老いた父と叔母の二人が物語を結ぶシーンが儚く美しく源氏物語に通じるものがあると感じました。 この本が大河ドラマの原作であれば良かったのにと思う一作でした。
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- ネタバレ
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下巻です。 本巻では小市(紫式部)が父親為時の赴任についていき、その後腐れ縁である宣孝と結婚。出産するも彼が3年で死別、と波乱が続きます。 これらの経験や清少納言や和泉式部に触発されて、彼女はいよいよ源氏物語の執筆を開始。 評判を聞いた道長に請われ彰子後宮へ出仕するも数年で退出、その後病に倒れ45歳の生涯を閉じました。 下巻は、小市の権力者や政治に対する冷静な視線、執筆に至るまでの心境などが丁寧に描かれており、この思いが源氏物語に反映されているのね、と感慨深かったです。特に宇治十帖に至っては、小市の気持ちがストレートに伝わってきました。作家の人生を作家が描くって面白いなとも感じたよ。絶対投影されてるよね。 また、著者の作品はいつも、市井の人々の町の暮らしなんかも丁寧に描かれていて、初めはそこに違和感を感じていたけれど、読了時にはそこがいい味を醸し出していました。社会は上級貴族階級だけでは成り立たないのだ! ただ、平安時代好きな私としては、道長が側室である明子を、その血統の高さや義父への後ろめたさから正室の倫子よりも優遇し気遣っていた設定には違和感がありました。 あとは、弟の惟規が亡くなってしまうことも知らなかったのでショックを受けました・・・。どうやら事実らしいんだけど、大河ドラマではどうするのかな。
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2024/6/10読了。時の平安京期は794年〜1192年の役400年とされる。この紫式部が登場して『源氏物語』を描き始めて(文献発出)されたのが1008年。完成を見たのが1010年と言われている。その時代背景-文化と政治的背景を探りたく まず本作杉本苑子氏の散花に巡り合った。(...
2024/6/10読了。時の平安京期は794年〜1192年の役400年とされる。この紫式部が登場して『源氏物語』を描き始めて(文献発出)されたのが1008年。完成を見たのが1010年と言われている。その時代背景-文化と政治的背景を探りたく まず本作杉本苑子氏の散花に巡り合った。(本作を読む以前に直木賞作家三好京三氏の小説紫式部は 読了している)なかなかこの時代への関心は起こらなかったが今年度の大河ドラマがきっかけになり入口にたどり着いたことは良かった。 これを機に源氏物語のテキストブックに進んでいきたい。これも読書計画の醍醐味でもある。
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