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孤独とつながりの消費論 推し活・レトロ・古着・移住 平凡社新書1037
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孤独とつながりの消費論 推し活・レトロ・古着・移住 平凡社新書1037

三浦展(著者)

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孤独とつながりの消費論 推し活・レトロ・古着・移住 平凡社新書1037

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 平凡社
発売年月日 2023/09/19
JAN 9784582860375

孤独とつながりの消費論

¥1,034

商品レビュー

3.3

5件のお客様レビュー

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2024/08/02

本書一冊が、三菱総合研究所「生活者市場測システム」アンケート調査に基づくその分析を書いている内容であり、興味深い結果だとは思うが、その結果以上の考察や新たな情報という観点には乏しい。調査自体は2023年1月に、 調査対象「20~69歳1500人」に対して行われたもの。 結果で特...

本書一冊が、三菱総合研究所「生活者市場測システム」アンケート調査に基づくその分析を書いている内容であり、興味深い結果だとは思うが、その結果以上の考察や新たな情報という観点には乏しい。調査自体は2023年1月に、 調査対象「20~69歳1500人」に対して行われたもの。 結果で特に面白かったのが、推し活と宗教について、孤独を感じる人がのめり込みやすいという事。この調査は、年齢以外に年収なども合わせて確認しているので、お金のない孤独とお金のある孤独の傾向の違いなども興味深い。孤独が宗教にのめり込みやすい、というのは何だかそのまんまの結果という気もする。お金をかけた結果、尚孤独なのか、過去に孤独だと感じていたから、宗教関連にお金をかけたのか、という点は分析が無い(というよりもアンケートでその時系列を確認していないという事か)。つまり、宗教は結果的に孤独を救うのかという点は、明かされない。ちなみに、ここでの宗教消費とはお守りを買うとかそういう事だとされるが、お布施みたいなものも含むのだろうか。 推し活に関してはそれなりにお金を持っている人がお金をかけやすいという傾向もあるが、これとクラウドファンディングのようないわゆる「応援消費」は、金銭的に余裕がある層だけではなく、お金がなくてものめり込むというのは面白い。貧困ビジネスではないが、低収入で自らの価値を認められないような仕事をさせられ、日常に疲弊。出会いを求める余裕もないという人が孤独なのだろうが、それでも誰かを応援する事で昇華しているのだ。健気なものである。 尚、孤独か否かは主観的なものであるので、私のような人間は、1週間程度人に会わなくても別に孤独を感じないし、応援消費もしない。というかスポーツにしても音楽にしても芸能にしても、ファン精神というものがなくなっているので、応援消費そのものが殆ど理解できない。自分を基準にすると、相手がよく分からなくなるものである。

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2024/06/09

推し活市場は拡大傾向だが、著者曰く、宗教行動の機能的等価物という。宗教を信じるきっかけが「貧•病•争」と言われるように、推し活は、個人の自由が広がるほど孤独が増えている。 著者がシン家計調査の結果をもとに考証した結果、消費行動としてはやはり、自分で使える資金のある未婚女性、既婚男...

推し活市場は拡大傾向だが、著者曰く、宗教行動の機能的等価物という。宗教を信じるきっかけが「貧•病•争」と言われるように、推し活は、個人の自由が広がるほど孤独が増えている。 著者がシン家計調査の結果をもとに考証した結果、消費行動としてはやはり、自分で使える資金のある未婚女性、既婚男性が多く、さらに家族満足度の低い女性の推し活投資額が高い。人間関係に不満な人ほど孤独を感じやすい。 だから、既婚上流女性は低い結果となる。 しかし、お笑いに限り、上流女性が高い結果となっていたが、その根底には、孤独感が強いほど高いことの方が大きいのかも。 意外なのは孤独な男性は、美容消費が多いこと。 後半は、古着をキーワードに分析。昔から一定程度古着は、流行った気がするが、移住と古着がパラレルであるらしい。

Posted by ブクログ

2024/05/12

シン家計調査などの資料を用いて分かりやすく、今の消費を論じているのが面白かった。昭和レトロについて論じている箇所はそういう面もあるなと納得。他にもかつては記号のように同じものを持つことが強い価値観だったと思うが、今は多様で、自分が納得できるものを持つ層が増えているとも感じた。本書...

シン家計調査などの資料を用いて分かりやすく、今の消費を論じているのが面白かった。昭和レトロについて論じている箇所はそういう面もあるなと納得。他にもかつては記号のように同じものを持つことが強い価値観だったと思うが、今は多様で、自分が納得できるものを持つ層が増えているとも感じた。本書でも触れられているが、大企業的な消費、価値観を前提とするのではなく、多様なニッチをいろいろなところで攻めていくこともよいのではないかと感じた。今、住む街が似たような店ばかり立ちならび、町から個性が消えたと感じながら。

Posted by ブクログ

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