1,800円以上の注文で送料無料
モノクロの街の夜明けに
  • 新品
  • 書籍
  • 児童書
  • 1205-02-10

モノクロの街の夜明けに

ルータ・セペティス(著者), 野沢佳織(訳者)

追加する に追加する

モノクロの街の夜明けに

2,750

獲得ポイント25P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2023/09/15
JAN 9784001160482

モノクロの街の夜明けに

¥2,750

商品レビュー

3.9

7件のお客様レビュー

レビューを投稿

2026/01/23

この本図書館の新着コーナーにあり評価が高そうだったので借りて読む。 チャウシェスクが築いた監視社会で生活する市民の様子が詳しく書かれている、著者は相当リサーチしたのだろう、誰でも密告者に仕立て上げられ、セクリターテに報告を求められる、拒否出来ない、家族でも疑心暗鬼になり牽制し合う...

この本図書館の新着コーナーにあり評価が高そうだったので借りて読む。 チャウシェスクが築いた監視社会で生活する市民の様子が詳しく書かれている、著者は相当リサーチしたのだろう、誰でも密告者に仕立て上げられ、セクリターテに報告を求められる、拒否出来ない、家族でも疑心暗鬼になり牽制し合う、不信感の中で生活する。 結局限界に来て爆発する事になる。当時チャウシェスクが演説し群衆から、ティミショアラ(Timișoara) という叫びを浴びせられ、狼狽える様子がテレビから流れ、処刑にいたる一連の模様を何度も見た。衝撃的だった。他の東欧諸国が穏やかに体制変更される中、革命と言う象徴的なシーン、ただルーマニアに栄光あれと言う気持ちになった事を覚えている。 ルーマニアと言えば、オリンピック体操金メダリストのナディア・コマネチ氏、ハンマー投げ金メダリストの室伏広治氏のお母さん、ラグビーが強い国、ぐらいしか思い浮かばなかった。これにチャウシェスクが加わった。 今回あらためてルーマニアという国を再認識する事になった。

Posted by ブクログ

2025/10/01

1989年のルーマニア革命までの、社会主義国家が舞台の話。 とにかく読んでいて辛い。本当にこんな状況の国が、私が生まれてからもあり続けたのかと思うとゾッとする。周りを盗聴されながら生活する。周りの人間が、家族でさえも密告者ではないかと疑いながら日々を生きる。お粗末なインフラ。毎日...

1989年のルーマニア革命までの、社会主義国家が舞台の話。 とにかく読んでいて辛い。本当にこんな状況の国が、私が生まれてからもあり続けたのかと思うとゾッとする。周りを盗聴されながら生活する。周りの人間が、家族でさえも密告者ではないかと疑いながら日々を生きる。お粗末なインフラ。毎日店に並んでやっとパン1個買えるかどうか。比べるのはよくないけど、太平洋戦争時の日本より悲惨なのでは…と考えてしまう。でもルーマニアの場所すら覚えてなかったので、この歴史を知ったことはよかった。

Posted by ブクログ

2025/09/12

 ルーマニアと聞いて、人々は何を思い浮かべるだろう?  15世紀、吸血鬼ドラキュラのモデルになったワラキアの梟雄ヴラド・ツェペシュが活躍した。第二次大戦後には”社会主義国家”となったものの、“独裁者”チャウシェスクが君臨し、彼もまた、吸血鬼と言われた。本編は二人目の吸血鬼の時代...

 ルーマニアと聞いて、人々は何を思い浮かべるだろう?  15世紀、吸血鬼ドラキュラのモデルになったワラキアの梟雄ヴラド・ツェペシュが活躍した。第二次大戦後には”社会主義国家”となったものの、“独裁者”チャウシェスクが君臨し、彼もまた、吸血鬼と言われた。本編は二人目の吸血鬼の時代である。  1989年のルーマニア、ブカレスト。17歳のクリスティアンは、物おじせず自分の意見を言う祖父と、働く母と三人暮らしだ。ある時、秘密警察に目をつけられ、米大使館員の息子から家庭の情報を得るように迫られる。体調の悪い祖父の薬と交換条件に任務を引き受けるが、家族や親友にも話せず、誰も信じられず過酷な精神状態に追い込まれる。一方で、気になっていたリリアナと付き合い始めるが。  チャウシェスク政権の崩壊のニュースは覚えているが、あくまでも他国の出来事という感覚だった。常に監視され、自由に音楽を聴くことも、発言もできなかった。自由のない時代‐直近の香港が近いだろうか。青春時代など、色とりどりであるはずなのに、邦題タイトルでは、街の色はモノクロだ。自我に目覚め、将来に希望を持った若者たちにとって、政府からの抑圧が、どれだけ毎日を蝕んでいたのか、受けていた心の傷がいかほどのものだったのかが察せられる。言論等圧の波は、いつ起こるかわからない。  やはり本書における衝撃は、クリスティアンが疑っていた、自分をスパイしていた相手の正体だ。本当に、誰の事も信用できない。そうさせてしまったのは、国民を守るはずの国家である。

Posted by ブクログ