商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2023/09/15 |
JAN | 9784001160482 |
- 書籍
- 児童書
モノクロの街の夜明けに
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モノクロの街の夜明けに
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1989年ルーマニア 1989 ペレストロイカ、 ブルガリア、ポーランド、チェコスロバキアと社会主義体制が崩れて、 ベルリンの壁が崩壊して、 なのにルーマニアではチャウシェスク大統領の独裁が続いている、 国が混乱しているときって、ほんとに苦しい。 勇気を持って行動した人もたくさん...
1989年ルーマニア 1989 ペレストロイカ、 ブルガリア、ポーランド、チェコスロバキアと社会主義体制が崩れて、 ベルリンの壁が崩壊して、 なのにルーマニアではチャウシェスク大統領の独裁が続いている、 国が混乱しているときって、ほんとに苦しい。 勇気を持って行動した人もたくさん亡くなっていく・・・ そうした人の犠牲の上に新しい世界が広がっていく。 けれど、それも一概にいいものとは限らない。 世界はそうして動いていくのだろう。 願わくば、良い方向に、幸せになれる世界を!
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恐ろしい。身の毛もよだつとはこのことか。 国家規模で行われた洗脳と支配。 孤立させ、暴力と恐怖でお互いを監視させて、疑心暗鬼にさせる。日本でも何件か事件(北九州や尼崎など)があったが、あれを国家規模で。 これは、主義や思想などでは決してなく、ただの犯罪だと思う。 戦時中の日本もこ...
恐ろしい。身の毛もよだつとはこのことか。 国家規模で行われた洗脳と支配。 孤立させ、暴力と恐怖でお互いを監視させて、疑心暗鬼にさせる。日本でも何件か事件(北九州や尼崎など)があったが、あれを国家規模で。 これは、主義や思想などでは決してなく、ただの犯罪だと思う。 戦時中の日本もこのような感じだったのだろうか? そして、今現在の隣の国も。 これはノンフィクションではないが、それゆえか、主人公の心情がこちらに迫ってきて、苦しくなった。 最後が、きれいに終わってないところも作者の意図らしいが、この革命はまだ終わっていないと感じた。 平易な文で書かれているので、中学生にもすすめたい。(小学生には刺激が強いかもしれない。)
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社会主義・全体主義政権のもとで抑圧されていた、革命前夜のルーマニアを舞台とした小説です。 それまで「嘘」だと信じていた西側諸国の豊かな生活が本当に存在することや、ベルリンの壁崩壊を中心に周囲の社会主義国家が続々と自由化してゆくことを知り、自分たちだけが取り残されていることに言い...
社会主義・全体主義政権のもとで抑圧されていた、革命前夜のルーマニアを舞台とした小説です。 それまで「嘘」だと信じていた西側諸国の豊かな生活が本当に存在することや、ベルリンの壁崩壊を中心に周囲の社会主義国家が続々と自由化してゆくことを知り、自分たちだけが取り残されていることに言いようのない不安を感じます。 また、密告が横行する社会の中で、友人・恋人はもとより家族のことさえも信じられない状況や、「周囲の目・耳があるために事情を離せない」ことで生じた誤解によるすれ違いや仲違いは見ていて辛くなります。 たしかにこの作品は「フィクション」ですが、当時のルーマニアでは本当にあった生活がリアルに描かれているのだと思います。そういった意味で、これまで知られていなかった歴史を明らかにし、またルーマニアという国や社会主義という制度に関心を持たせるきっかけとなる作品だと思います。 決して読んでいて「楽しい」物語ではありませんが、読みながら現在の日本のように好き勝手に発言することができる(そうして流れてゆく情報が正確かどうかはまた別問題ですが)という環境のありがたさも感じます。 日本は社会主義国家だったことはありませんが、太平洋戦争中には「特高」がいて思想・言論の自由は制限されていました。そのような状況を変えようと決意して立ち上がった本作の主人公たちを尊敬しますし、自由に考えたり発言したりすることができることが「当たり前」にあることのありがたさを考え、この環境が変わってしまうことがないように気をつけないといけない、と感じます。
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