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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2023/09/19 |
JAN | 9784000616102 |
- 書籍
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本の栞にぶら下がる
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本の栞にぶら下がる
¥1,980
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商品レビュー
3.9
16件のお客様レビュー
表紙がとても素敵だ。 テーマも構成も違うのに、小磯良平の「斉唱」を思い出した。少女たちが、頭を突き合わせて唱うように本を読んでいる。栞を挟む場所は、それぞれが違う。何処かで観た絵柄だな、とずっと思っていたら、後書きでやっと作者がわかった。ファンだったのに、なんと迂闊なことか。 ...
表紙がとても素敵だ。 テーマも構成も違うのに、小磯良平の「斉唱」を思い出した。少女たちが、頭を突き合わせて唱うように本を読んでいる。栞を挟む場所は、それぞれが違う。何処かで観た絵柄だな、とずっと思っていたら、後書きでやっと作者がわかった。ファンだったのに、なんと迂闊なことか。 斎藤真理子と斎藤美奈子が姉妹だと最近知った。ところが、読書はかなりタイプが違う。美奈子は乱読傾向(商売だから当たり前か)、真理子は熟読傾向である。特に、真理子は「編み物をしながら読む」というのが好物らしい。最早、編み物のために読書しているのか、読書のために編み物をしているのか、わからないくらい好きらしい。しかも、編み物に向く本は厳然としてあるらしく、「細雪」とか「富士日記」たか「放浪記」とか、古い本ばかり挙げている。ちょっと違うが、私は食べながらコーヒー飲みながら読むのが大好きで、最早食事のために読むのか、読むために食べるのかわからないくらい。 2020年からの約3年間雑誌「図書」連載をまとめたもので、連載時からずっと愛読してきた。本書もずっと「付箋」を挟みながら読んだが、著者の言い方を借りれば密林のように立てた付箋は、外部脳に「なってしまう」。やがて著者はそれに依存することは良くないことだと気がつくのであるが、わたしはいまだに抜けきれない。図書館に返せば、すっかり抜け落ちて仕舞うのにね。終わってみれば、連載時にレビューに引用したような所に又、付箋を挟んでいた。このレビュー書き終わってみれば、結局付箋などは大して役に立つわけではなかった。 連載時に読んで、取り寄せて紐解いた本は多い(レビュー済み)。 長 璋吉「私の朝鮮語小辞典: ソウル遊学記 (河出文庫)」 「朝鮮短編小説選(岩波文庫)」の李箱の「翼」 戦中における日記の比較読みとして 高見順「敗戦日記」 ケストナー「終戦日記」 「吉沢久子 27歳の空襲日記」 「田辺聖子 十八歳の日の記憶」 などである。 ホント多くの発見を頂いた。 また、付随してソウル旅の折に李箱の生家を尋ねて随分歩き、 食わず嫌いだった田辺聖子の本を幾つか紐解き、 かつて読み終えた永山則夫や鶴見俊輔や茨木のり子の文章を読んだ。懐かしく思い出した。 本をどのように読むのか、改めていろいろ思い返すことの出来る読書だった。
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「編み物に向く読書」がとりわけ面白かった、音読したいくらいだった この本を読み終わった時、読みたい本が10冊近く増えていた 韓国文学、フェミニズム、戦中の記録等々いろんな角度からたのしめた
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古い本や、朝鮮文学の紹介が多かった。知らない本ばかりで読んでみたくなった。この100年も満たない間でどれだけ時代、文化、人そのものが変わったのかと、色々考えてしまう。 『朝鮮短篇小説選』の解説にある、“これだけの作品を一般の読者が手軽に読むなどということは、本国では南北いずれにお...
古い本や、朝鮮文学の紹介が多かった。知らない本ばかりで読んでみたくなった。この100年も満たない間でどれだけ時代、文化、人そのものが変わったのかと、色々考えてしまう。 『朝鮮短篇小説選』の解説にある、“これだけの作品を一般の読者が手軽に読むなどということは、本国では南北いずれにおいても不可能であることを付け加えておく。日本の読者はその点、ある程度の概念を簡単に得ることができることになるわけである“というのが大変印象に残っている。 当時を想像して、いたたまれないような、ありがたいような複雑な気持ちだ。 他にも気になる本が本当にたくさんあった。ぜひ読んでみたい。
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