本の栞にぶら下がる の商品レビュー
「編み物に向く読書」がとりわけ面白かった、音読したいくらいだった この本を読み終わった時、読みたい本が10冊近く増えていた 韓国文学、フェミニズム、戦中の記録等々いろんな角度からたのしめた
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古い本や、朝鮮文学の紹介が多かった。知らない本ばかりで読んでみたくなった。この100年も満たない間でどれだけ時代、文化、人そのものが変わったのかと、色々考えてしまう。 『朝鮮短篇小説選』の解説にある、“これだけの作品を一般の読者が手軽に読むなどということは、本国では南北いずれにお...
古い本や、朝鮮文学の紹介が多かった。知らない本ばかりで読んでみたくなった。この100年も満たない間でどれだけ時代、文化、人そのものが変わったのかと、色々考えてしまう。 『朝鮮短篇小説選』の解説にある、“これだけの作品を一般の読者が手軽に読むなどということは、本国では南北いずれにおいても不可能であることを付け加えておく。日本の読者はその点、ある程度の概念を簡単に得ることができることになるわけである“というのが大変印象に残っている。 当時を想像して、いたたまれないような、ありがたいような複雑な気持ちだ。 他にも気になる本が本当にたくさんあった。ぜひ読んでみたい。
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今まで聞いたことのないような著者や人物のオンパレード。しかもどれも面白そう。斉藤真理子がどんな人かも何かわかる。
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”読書アンケート”で気になったんだっけか。以前、どこかでパラパラめくったとき、取り上げられた作品に興味が持てなそうで、いったんは読むのを止めたもの。件のアンケートでは、確か複数人がチョイスしていて、それならば読んどこうかな、と。作者自身も作品中で書いているけど、固いのと、古い作品...
”読書アンケート”で気になったんだっけか。以前、どこかでパラパラめくったとき、取り上げられた作品に興味が持てなそうで、いったんは読むのを止めたもの。件のアンケートでは、確か複数人がチョイスしていて、それならば読んどこうかな、と。作者自身も作品中で書いているけど、固いのと、古い作品が多いのが、自分的には全然受け付けませんでした。途中で止めようかと思ったけど、まあそれほどの分量でもないし、ってことで結局読了。こういう場合、どうしてもバッサリ止めるという決断が出来ん…残念。
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映画やドラマと違って、本はとてもパーソナルで感想はもちろん何を読んできたか、何を読んでいるか、何を読み返すかはなかなか知る術がない。この作品はそのパーソナルな部分を垣間見ることができるような新しいタイプのエッセイ。 古い作品が多く、知らない作家ばかりだったけれど筆者を通して語られ...
映画やドラマと違って、本はとてもパーソナルで感想はもちろん何を読んできたか、何を読んでいるか、何を読み返すかはなかなか知る術がない。この作品はそのパーソナルな部分を垣間見ることができるような新しいタイプのエッセイ。 古い作品が多く、知らない作家ばかりだったけれど筆者を通して語られる作品の魅力に惹きつけられた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
今まで読んだことのない味わいの書評集だった。チボー家の人々から始まっていることにまず驚いた。著者の年齢を考えると私が片田舎のごく小さな書店でくすんだ色の函に入った黄色い本を買ったのは同じ時期ではないだろうかと想像がふくらんだ。田辺聖子と『編み本』の章特に良かった。
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日本と朝鮮の関係、と書くとちょっと大袈裟なんだけれど、戦争とその後の時代に生きていた人の様子や考えを良く知れる本をたくさん紹介してくれていたように思う。 気に入った詩をノートに書き写した自分のアンソロジーは中々捨てることができない。読み返してもやはり素晴らしい、と書かれてあった...
日本と朝鮮の関係、と書くとちょっと大袈裟なんだけれど、戦争とその後の時代に生きていた人の様子や考えを良く知れる本をたくさん紹介してくれていたように思う。 気に入った詩をノートに書き写した自分のアンソロジーは中々捨てることができない。読み返してもやはり素晴らしい、と書かれてあった。 小学生の私も好きな詩をノートに書いていて、それを何度も読み返しているけど、やっぱり大好きで素晴らしいと何度でも思う。 詩や歌詞を書き写す行為は少し恥ずかしいと世の中から思われているけど、これからの自分の心を残すためにまた始めようと思う。 あと、マダムマサコの話がとても好き。と思って、中崎町でふらっと入った雑貨屋さんでマダムマサコの古本を発見!2000円とちょっと値が張ったけれど、これも縁だ!と思い購入しました!(でも間違って古着屋さんに置いてきた) また読むのが楽しみ! 著者が紹介してくれる本はどれも読んだことがない。人の本棚にある本を教えてもらえるのって本当に素敵。 いくつかブクログに登録したので、読んで、またこの本を読み返したいと思う。
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選書のセンス、作品の解説、読書にまつわる個人史など、非常に多角的で、かつどの角度からも深い、というすばらしい本だった。もちろん紹介されている本を読んでみたいという気持ちにもさせてくれる。 わたしは、映画や本について、作品自体と同じくらい、それを鑑賞した人の感想や体験が興味深いと...
選書のセンス、作品の解説、読書にまつわる個人史など、非常に多角的で、かつどの角度からも深い、というすばらしい本だった。もちろん紹介されている本を読んでみたいという気持ちにもさせてくれる。 わたしは、映画や本について、作品自体と同じくらい、それを鑑賞した人の感想や体験が興味深いと思うタイプなので、こんな本がもっと読みたいです!
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「図書」に連載時から気になっていたが、このように一冊にまとまると、著者の根気が並々ではないことが実感できる.チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジョン』の翻訳を手掛けていることから朝鮮半島の言葉に堪能であることは知っていたが、韓国文学の紹介は初めてだったので非常に面白かった.特に...
「図書」に連載時から気になっていたが、このように一冊にまとまると、著者の根気が並々ではないことが実感できる.チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジョン』の翻訳を手掛けていることから朝鮮半島の言葉に堪能であることは知っていたが、韓国文学の紹介は初めてだったので非常に面白かった.特に堀田善衛と朝鮮の関連が意外で、堀田の視点の幅広さに驚いた.小生もある程度の数の本を読むが、これ程に視線を多方向に向けて考察するという行動は素晴らしいと感じた.
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どの小説も読んだことないのに、読んだ気になった。また実際に手にとって読んでみたいと思うものばかりだった。 私は普段小説を読まない。読みたい本はたくさんストックしてあるが、なかなかシンプルにいかない。著者が韓国文学の優れた翻訳者であることは知っているが、まだ読んだことはない。そ...
どの小説も読んだことないのに、読んだ気になった。また実際に手にとって読んでみたいと思うものばかりだった。 私は普段小説を読まない。読みたい本はたくさんストックしてあるが、なかなかシンプルにいかない。著者が韓国文学の優れた翻訳者であることは知っているが、まだ読んだことはない。そんな中ではじめてこの本を手に取った。というのも、ある講演会で著者を初めて知り、そこで著者に対して何らかの凄みを感じたからだ。どんな人物なのか知りたいと思った。 私は普段小説を読まないかわりに、詩・エッセイはたまに読む。石牟礼道子や森崎和江はそんな中で出会った尊敬する方たちだ。この本の読了後に、やはりそういった方々に共通するものを著者にも感じた。こういうもので構成されているのか!と思う。 著者の地平から見る小説像は参考になる人が多いのではないだろうか。
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