商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 慶應義塾大学出版会 |
発売年月日 | 2023/09/10 |
JAN | 9784766429176 |
- 書籍
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児童精神科医が語る あらためてきちんと知りたい発達障害
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児童精神科医が語る あらためてきちんと知りたい発達障害
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商品レビュー
4.5
4件のお客様レビュー
言葉では、一口に発達障害と言うけれど、これはなかなかに、難しい概念だな、という印象をうけました。 この本では、発達障害が器質的な?障害であると同時に、社会がそう認めることによってあらわれる症状であることに気がつかせてくれます。 その昔、狩猟生活をしていたころの人間には必要な能力で...
言葉では、一口に発達障害と言うけれど、これはなかなかに、難しい概念だな、という印象をうけました。 この本では、発達障害が器質的な?障害であると同時に、社会がそう認めることによってあらわれる症状であることに気がつかせてくれます。 その昔、狩猟生活をしていたころの人間には必要な能力ではなかったか、ということが前提としてあると、その後、人間が過ごしやすいように作った社会に属することによって、それをとりかえしのつかないような障害のように考えるのはやはりそれは、おかしなことです。 なぜなら、今、現状としてある社会についていうと、おおかれ少なかれ、完全に適応し満足、充足している人たちがマジョリティーだとは思えないからです。 そうなってくると、障害とはいっても、振り幅の問題となってきます。 この本では、一般に出回ってしまっている考え方を言葉をつくして、もともとの考え方が、どうであったか、軌道修正してくれます。 また、いくつかのケースをとりあげていて、相互の関係を築くことによって、重くも軽くもなる症状であることが分かります。 実は、この本を読むにあたっては、紆余曲折がありました。 介護を受けていてどうしても、ヘルパーと上手くいかないのだが、ということが知人との間でのやりとりであり、しないのではなくて、出来ないのではないかという印象をうけたので、ある大学の先生に発達障害について教科書的な本はありませんか、とたずねて紹介された本の一冊です。 よくも、悪くも限られた人生という時間のなかで、互いになるべく良い時間を過ごしたいと思うのが、人情だと思います。 問題や悩みというのは、ひとりで背負っているときは、大きいがたくさんの人が少しづつ気にとめるだけでも軽くなるものが、かなりあるのではないだろうか。 だとしたら、考えることはひとつも無駄ではない。 そんなことを思った本でした。
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過去一の発達障害系良書。幼児から小学生向けの対策本たが大人が読んでも大変参考になる内容。合理的配慮の本当の意味が分かった気がする。発達障害だから配慮するのではなく適応できない所を配慮してもらうのが発達障害という認識にすると当事者は生きやすかなるのかもしれない。世間一般の障害者では...
過去一の発達障害系良書。幼児から小学生向けの対策本たが大人が読んでも大変参考になる内容。合理的配慮の本当の意味が分かった気がする。発達障害だから配慮するのではなく適応できない所を配慮してもらうのが発達障害という認識にすると当事者は生きやすかなるのかもしれない。世間一般の障害者ではなく少数派なので生きづらく配慮が必要なのが発達障害なのかもしれない。もちろんグラデーションがあるので定型の人に理解されるのは難しいだろう。 しかし苦手なところを配慮して理解してもらう活動は当事者てある私もしていきたい。
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発達障害について、そもそもどんな障害なのか、「治る」ものなのか、周りの人たちはどうしたらいいのかなど、日々子どもたちの診療にあたっている児童精神科医がわかりやすく解説。 発達障害について多角的に解説されており、発達障害のある人への接し方などについて理解が深まった。 しかし、本書の...
発達障害について、そもそもどんな障害なのか、「治る」ものなのか、周りの人たちはどうしたらいいのかなど、日々子どもたちの診療にあたっている児童精神科医がわかりやすく解説。 発達障害について多角的に解説されており、発達障害のある人への接し方などについて理解が深まった。 しかし、本書の帯にあるように「発達障害について基本から知りたい」という思いで本書を読んだのだが、発達障害という概念の歴史のような迂遠な話や応用的な話が多いように感じ、本当に知りたかった、現在発達障害と診断される場合の年齢ごとの特徴とは具体的にどんなものなのか、知的障害とはどう違うのかあるいは関係があるのか、2~3歳になるまで診断できない(0歳児のときは定型児と変わりないようにみえる)のはなぜなのか、療育とはどのような効果を狙ってどのようなことをするのか、といったことは結局よくわからなかった。 また、本書では断定しない慎重な物言いが多く、ちょっとすっきりしないところがあった。ただ、そのことから著者がすごく誠実な児童精神科医であることは伝わってきた。
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