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神
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フェルディナント・フォン・シーラッハ(著者), 酒寄進一(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2023/09/11
JAN 9784488011291

商品レビュー

4.2

12件のお客様レビュー

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2024/10/19

だれかの人生はわたしのものではないし国のものでも法制度のためにあるものでもない 一般化できない異なる事情を全員が抱えているし、その事情がどういうものか、その人の状況とまったく同じに再現することも理解することも不可能だし実際の気持ちはその本人にしかわからない 罰は類型化できても...

だれかの人生はわたしのものではないし国のものでも法制度のためにあるものでもない 一般化できない異なる事情を全員が抱えているし、その事情がどういうものか、その人の状況とまったく同じに再現することも理解することも不可能だし実際の気持ちはその本人にしかわからない 罰は類型化できても罪はできないのと同じように、人生は類型化できても死は個別案件すぎるのにな

Posted by ブクログ

2024/10/04

シーラッハと酒井氏の訳、最高ですね。 テーマや扱う内容が重いだけにその実直な表現が考えさせられます。 この本の物語としてはまぁそうだろうなぁという結末なのですが、そこも着実に。 年老いたけれども健康で社会的立場にも恵まれた一人の男性が端を発すること。 ありえない設定だけど人として...

シーラッハと酒井氏の訳、最高ですね。 テーマや扱う内容が重いだけにその実直な表現が考えさせられます。 この本の物語としてはまぁそうだろうなぁという結末なのですが、そこも着実に。 年老いたけれども健康で社会的立場にも恵まれた一人の男性が端を発すること。 ありえない設定だけど人としてのテーマを掘り下げてくれています。

Posted by ブクログ

2024/07/27

自殺を考えたことがある人間としては安楽死が制度化されることは反対という立場で本作を読んでいた。 問題を提起したおじいさんの弁護士の言葉には一理あると思いつつもとてもイライラさせられた。 というのも、私は手段も場所も選んで実行しようとしたことがある。ただし、実行することはできなかっ...

自殺を考えたことがある人間としては安楽死が制度化されることは反対という立場で本作を読んでいた。 問題を提起したおじいさんの弁護士の言葉には一理あると思いつつもとてもイライラさせられた。 というのも、私は手段も場所も選んで実行しようとしたことがある。ただし、実行することはできなかった。自殺を考えるまでとそこからでは必要な精神力がまるで違った。死にたいけれども、実際に死んでしまった際に悲しむだろう人たちの顔が浮かんでくるものだ。だからこそ、実際に死ぬ部分のハードルを他人に託すことはとても恐ろしいことに思える。それに、人を殺すという業の深いことを他人にやらせるというのも罪深いことに思える。 解説に書かれていた日本と西洋での安楽死への考え方という部分で個人の権利に対する考え方が違うという話をされていたが、こちらには作中で書かれていたキリスト教としての考え方よりすんなりと受け入れられた。

Posted by ブクログ

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