商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2023/09/06 |
| JAN | 9784309419893 |
- 書籍
- 文庫
資本主義と不自由
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資本主義と不自由
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商品レビュー
3
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殆ど経済の話として読まなかった。 自分は経済とか金融とかに殆ど興味がない。社会人としては失格かも知れないが、興味を持てないものは持てないのだから致し方ない…自己弁護^^; 現在が世界経済を人類の歴史の中のどのような位置にあるのかを過激にも思える思想で貫かれている。 そうか、現在...
殆ど経済の話として読まなかった。 自分は経済とか金融とかに殆ど興味がない。社会人としては失格かも知れないが、興味を持てないものは持てないのだから致し方ない…自己弁護^^; 現在が世界経済を人類の歴史の中のどのような位置にあるのかを過激にも思える思想で貫かれている。 そうか、現在とは様々な意味で経済・社会の過渡期なのだ。 この本が出版されたのが2023年(一昨年なのね)。で、その下地となった『過剰な資本の末路と、大転換の未来』が2017年の発行。その基となっている東洋英和女学院大学大学院での講義が2014年後半辺り。 10年前から今日まで何も変わっていない。自分には知識が少ないが、この本で書かれていることは理解出来る。私でも理解可能なほど易しく丁寧に書いてある。知識ゼロでも書かれていることをそのまま読めば意味はちゃんと分かるようになっている。(これは凄いと言えば凄い事!) ご本人もお認めの通り《アナーキー》過ぎる指摘が随所に見られるが、世界を観る目としては十分に納得の行く「ストーリー」である。 そう、これは「お話」である。信じる信じないは読者次第。 『地域帝国』という考え方や『グローバリゼーション批判』をどう読むか。無知な自分が正否を言うのは荷が重いので避けておくけれど… 本書で書かれている内容ではないが、AIと共存して新しい人間の歴史を作り出すのもこれからだ。 世界が『真の変化』を余儀なくされていることだけは間違いない。 誰かに導かれるのか。自然と方向が定まって行くのか。極く一部の権力者と金持ちが牛耳るのか… 多くの議論の末に少しずつ《自由や平等や平和》などの既存の概念以上のモノが打ち立てられることを期待したいと思う。
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経済学者というのは、難しそうな理論を振り翳して間違ったことを言う人が多いのだが、この著者はとてもまともなことを言う人である。そんな人が河出文庫で書いているのだから読むべきだと思い、新年早々読み始めて間違ったたのですが、期待通りの力作であった。 先進諸国が経済成長し、途上国の経...
経済学者というのは、難しそうな理論を振り翳して間違ったことを言う人が多いのだが、この著者はとてもまともなことを言う人である。そんな人が河出文庫で書いているのだから読むべきだと思い、新年早々読み始めて間違ったたのですが、期待通りの力作であった。 先進諸国が経済成長し、途上国の経済が成長しなかったのは、資本主義が他国を犠牲にして自国を成長させるSystemだからであり、先進諸国の成長が止まってしまったのは、資本主義は国民全員を豊かにするSystemではないからなのだという当たり前のことを論理的に展開してくれる。イラン革命以来、原油価格が高騰することによって、今までの収奪ができなくなってくると、先進諸国の経済はヨタつくことになるのだ。 この本は経済や歴史を俯瞰するのにとても良い本だと思います。
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書名と表紙デザインからフリードマンの『資本主義と自由』のアンチテーゼ本だと勝手に思っていたら全然違った。内容はいつもの利子率低減がフロンティア消滅の証だとか、周辺と中心だとか、陸の国と海の国だとかの、いまいちピンと来ない独自過ぎる謎解釈ばかりで、新鮮味はなかった。資本主義と不自由...
書名と表紙デザインからフリードマンの『資本主義と自由』のアンチテーゼ本だと勝手に思っていたら全然違った。内容はいつもの利子率低減がフロンティア消滅の証だとか、周辺と中心だとか、陸の国と海の国だとかの、いまいちピンと来ない独自過ぎる謎解釈ばかりで、新鮮味はなかった。資本主義と不自由の関係には全く言及していないし、フリードマンの著作にも当然触れていない。看板に偽りあり。 2015年の大学講義が元になっているとのことだが、その後アメリカもユーロも金利が5%程度に上がっている。利子率を決めるのは投資余地の大きさと言う説明に納得できないのは自分だけではあるまい。それ以外の決定要素が多すぎるのに意識的に無視するからだ。また帝国の例えも解りづらい。皇帝のいない帝国って何?直接選挙で選ばれた米大統領も皇帝なの? この人の言うことはいつも牽強付会が多すぎで訳がわからない。
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