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京都SFアンソロジー ここに浮かぶ景色
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京都SFアンソロジー ここに浮かぶ景色

アンソロジー(著者), 織戸久貴(著者), 井上彼方(編者)

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京都SFアンソロジー ここに浮かぶ景色

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KAGUYA Books/社会評論社
発売年月日 2023/08/31
JAN 9784784541492

京都SFアンソロジー

¥1,650

商品レビュー

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2024/09/28
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「京都」というと寺社仏閣がある観光地、というイメージだが、このアンソロジーはそこに棲む人と個別の歴史を描いたもの。 以下、特に気に入った作品。 「聖地と呼ばれる町で」 冬の日本海はどこか寂しい。有名監督を父に持つ歩の葛藤と、生まれる前の映画撮影に翻弄される僕の静かで繊細なやり取りが良かった。聖地を作り出すことと聖地と呼ばれる場所で生きること。それは京都を特別視することと、京都で生きる人が存在することに対応しているように感じた。 「シダーローズの時間」 宇宙という長い時間の持つロマンが、植物園の松ぼっくりと繋がるのが美しかった。 「春と灰」 学術都市が荒廃して禁足地になっている設定にワクワクした。アンソロジーの最後にふさわしいと思った。これからも京都には人が住まい、各々のの個人的で特別な歴史が続いていくのだろうなという予感を抱いた。

Posted by ブクログ

2023/10/28

京都を知る8人によるアンソロジー。WEBメディア、KAGUYA Planetに参加している作家の中から募ったようだ。日本SF作家クラブの会員から、ここ数年で新人賞などを受賞した若手まで。 京都の第一の特徴といえばやはり"歴史"だろうか。そのイメージがSF的に転...

京都を知る8人によるアンソロジー。WEBメディア、KAGUYA Planetに参加している作家の中から募ったようだ。日本SF作家クラブの会員から、ここ数年で新人賞などを受賞した若手まで。 京都の第一の特徴といえばやはり"歴史"だろうか。そのイメージがSF的に転換すると、"歴史が失われた京都"になるのかもしれない。今あるものを保ったままSF要素を足すのではなく、"もしなかったら?"を軸にした世界。ほとんどの作品にそういった設定があり、興味深い。編者はあとがきで「(そういう伝え方はしていないのに)<記憶>とか<過去の蓄積>といった要素が共通している」と書いている。 正直なところ意味や展開、結末に「?」となる作品もあり、私には玉石混淆かなと感じられたけれども、おもしろかったのは 「おしゃべりな池」(野咲タラ)、「第二回京都西陣エクストリーム軒先駐車大会」(溝渕久美子)、「シダーローズの時間」(藤田雅矢)。 どれも、愛しいという気持ちが根底にあるようで、美しい作品だと思う。

Posted by ブクログ

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