商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
| 発売年月日 | 2023/08/24 |
| JAN | 9784044007812 |
- 書籍
- 文庫
自閉症は津軽弁を話さない リターンズ
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自閉症は津軽弁を話さない リターンズ
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『自閉症は津軽弁を話さない』の続き。前作を読んだとき、“定型発達(TD)は普通・正常、自閉スペクトラム症(ASD)は○○ができない・異常”という意識が前提にあることに違和感を覚えた。別にこれは、著者の松本さんがそういう偏見を持って書いている!と非難したいわけではなくて、自分の意...
『自閉症は津軽弁を話さない』の続き。前作を読んだとき、“定型発達(TD)は普通・正常、自閉スペクトラム症(ASD)は○○ができない・異常”という意識が前提にあることに違和感を覚えた。別にこれは、著者の松本さんがそういう偏見を持って書いている!と非難したいわけではなくて、自分の意識も含めて、あれ?という気付きを導く違和感を得た、という意味。 その後、横道誠さんのムーミン本で「ニューロダイバーシティ」という概念を知り、この違和感はさらに高まった。そこでこの『〜リターンズ』を読んでみたら、松本さんも「私たちが普通と思っている普通ってなに?」という視座からの考察を深めているように感じた。中でも、「もしも自閉スペクトラム症の子が二十五人、定型発達の子が五人のクラスがあったら」という章は魅力的だった。「なんであの五人は、同じタイミングで先生の方を見るの?なんであの五人は、みんな似たような意見を言うの?ほとんどの子たちは思い思いのペースで過ごしているのに、あの五人は他の子の様子を伺って振る舞いや意見を変えたりしているよ」というふうに感じるのではないか、という思考実験。 私がこれを読んでまっさきに思い出したのは『窓ぎわのトットちゃん』のトモエ学園のこと。そして横道さんの本、これは「ムーミン谷はニューロマイノリティたちのコミュニティ」という仮説に基づいて書かれていて、“安心して自閉していられる”、“いっしょにいるのにひとりでいるような気分でいられる”といった言葉で、住人たちにとっての心地よさが表現されていた。それから自分自身が属したことのあるコミュニティのうち、これに近いものと、そうでないものと、それぞれ思い浮かんだ。私は、「自分はこちらでないと生きられない」とまでは思わないけれど、どちらかといえばムーミン谷で暮らしたい、と今は強く思う(←「どちらかといえば」と言いながら「強く思う」という揺らぎに我ながら笑ってしまう)。 読めば読むほど、普通で正常でマジョリティだとされる「定型発達」などというものが、本当に存在するのだろうかと、謎が深まる。そんなに人は均質化したいの?してるの?みんな違うんじゃないの?どこでどう切るかの問題でしょ?と。 以下は、気になったキーワードやキーセンテンスの備忘メモ。 ・社会的ルール(明示的と暗黙的とがある)に比べて、オリジナルルールが強すぎる ・社会性の障害の元にあるのは、社会的刺激を処理する能力の弱さではなく、自発的に社会的刺激に興味を向ける傾向の弱さかもしれない ・ASD幼児が、人とのやりとりは楽しまないがロボットとのやりとりは楽しむという報告がある。ASDは「心理化フィルタ」がうまく働かないため、人の発する多量の生データをそのまま受け取って交流がうまくいかないが、ロボットだと余分な情報がカットされているから心地よいのではないか、という仮説。心理化フィルタが働かないとは、認知粒度が細かいということ。粗く全体を捉えるのが苦手。 ・ASDの人の中には、意識的に社会的手がかりに着目することで社会的ルールを獲得し、相手の心を読み取ろうとする人もいる。→本書には書かれていないが、これは「擬態」というやつ?生存戦略?
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前作の記憶があるうちに!と同じ月に読了。 ASDの言語習得・コミュニケーションのあり方を超えて、ASDの認知全体に触れる内容でとても興味深かった。 筆者も断っている通り限られたサンプル数や標準化されていないテストの利用という制約はあるものの、自閉症の方言不使用に対する要因として...
前作の記憶があるうちに!と同じ月に読了。 ASDの言語習得・コミュニケーションのあり方を超えて、ASDの認知全体に触れる内容でとても興味深かった。 筆者も断っている通り限られたサンプル数や標準化されていないテストの利用という制約はあるものの、自閉症の方言不使用に対する要因として挙げられた3点は、理論上納得感があった。 前作で気になっていたnon ASDを前提とした語調については穏やかになっていて、「普通」になるまでの過程とは?に目が向けられていたのは読み心地が良かった。 方言・共通語だけでなく、日本語・英語や外国でも同じ構造が起きることがあるということから研究は続くよう。次作も楽しみ!
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図書館で借りた。 自閉症は津軽弁を話さないの続編。前作も非常に興味深い研究レポートだったが、その出版を踏まえての追加話がまた興味深い。説を覆す「方言を話すようになりました!」といった話などから研究が更に進んだという本書。単純そうで難しいテーマなんだと気付かされる話が盛りだくさんだ...
図書館で借りた。 自閉症は津軽弁を話さないの続編。前作も非常に興味深い研究レポートだったが、その出版を踏まえての追加話がまた興味深い。説を覆す「方言を話すようになりました!」といった話などから研究が更に進んだという本書。単純そうで難しいテーマなんだと気付かされる話が盛りだくさんだ。
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