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デンマークに死す
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デンマークに死す
¥1,430
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商品レビュー
3.3
3件のお客様レビュー
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こんなにも男前でかっこよく、ただ時折りみえる弱さに人間味を感じて、 主人公のゲーブリエル・プレストに出会えたことが、心からうれしい。 彼は私立探偵、副業でブルース・ミュージックのギタリストをしている。 ユーモアのセンスがあり、とんでもなくお洒落(度々のファッションの描写を、読むたび心待ちにしていた)。 家具も相当のこだわりがあり、自宅の改修に10年ほど取り組んでいて、いまなお進行中(十八世紀フランスの年代物の浴槽、スペイン製の白と黒のアンティークセラミックタイルなどなど)。 そして、めっぽうもてる(鮮烈に描かれる女性たちがなんとまあ美しい)。 ただ、独身であり、相当折り合いがつかなかった元妻との間にいる娘を愛する父の姿も垣間みえる。 そんな彼は、人生最愛だった10年前の元カノへの気持ちをずっと引きずっている一面も。 とある日の夜、そんな弁護士である元カノとブルース・バーで再会。殺人容疑で有罪とされている移民男性の弁護をすることになり、無実の証明を助けてほしいとの依頼を受けることで今回の事件は始まる。 この話には、デンマークや宗教の歴史が絡み合っていて、現社会にもつながることがある。 私自身、宗教や移民について詳しくなかったため、本書がきっかけで学び始めているところ(これは知らなくてはならないと使命感に駆られた)。 まちがいなく、素晴らしいこの本書に突き動かされた。 街並み、料理、お酒、スイーツ、いますぐにコペンハーゲンへ行きたくなる様な、ありありと彷彿させる文章も醍醐味のひとつ。 あー、旅に行きたい。
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オシャレでイケメンの私立探偵が主人公のハードボイルド系ミステリー。先日、ユダヤとドイツの新書を読んだので、強く思うのだが、かつてデンマークもナチスの手先となりユダヤ人を迫害したとか、デーン人以外のデンマーク人を差別するとか、歴史小説の様な展開もあった。キルケゴールの引用も多々あっ...
オシャレでイケメンの私立探偵が主人公のハードボイルド系ミステリー。先日、ユダヤとドイツの新書を読んだので、強く思うのだが、かつてデンマークもナチスの手先となりユダヤ人を迫害したとか、デーン人以外のデンマーク人を差別するとか、歴史小説の様な展開もあった。キルケゴールの引用も多々あって作者のデンマーク愛を感じた。
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※このレビューにはネタバレを含みます
帯に「北欧ノワール」とあったが、北欧ミステリーと西欧・東欧ノワール好きな私には、ノワールの陰惨さは少しも感じられなかった。 ブランド物で洒落た装いに身を包み、酒と女と音楽を愛し、それなりに家族、友人に恵まれたプレストが、タイトルに「デンマークに死す」とあるように、殺されるのではないかと、そのドキドキ感に引っ張られ、最後まで楽しめました! それにしても、出番がわずかしかない人物までもが、しっかりフルネームで出てくるから、ざっと80人程の名前が入り乱れて、それでなくとも北欧物は名前が難しいのに、、、誰だった?と確認しながら読み進めました。作者がシリーズを予定しているらしく、やはり、次が出たら読んでしまうと思う。作中に挟まれたキルケゴールの言葉に幾度となく惹かれ、次はキルケゴールの作品が読んでみたくなりました。
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