1,800円以上の注文で送料無料

リバタリアンとトンデモ医療が反ワクチンで手を結ぶ話 コロナ禍に向かうアメリカ、医療の自由の最果ての旅
  • 新品
  • 書籍
  • 書籍

リバタリアンとトンデモ医療が反ワクチンで手を結ぶ話 コロナ禍に向かうアメリカ、医療の自由の最果ての旅

マシュー・ホンゴルツ・ヘトリング(著者), 上京恵(訳者)

追加する に追加する

リバタリアンとトンデモ医療が反ワクチンで手を結ぶ話 コロナ禍に向かうアメリカ、医療の自由の最果ての旅

2,750

獲得ポイント25P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 原書房
発売年月日 2023/08/17
JAN 9784562073399

リバタリアンとトンデモ医療が反ワクチンで手を結ぶ話

¥2,750

商品レビュー

4

4件のお客様レビュー

レビューを投稿

2024/08/14

レーザー、手作りのサプリ、pHミラクル、ヒル、祈り、MMS…自由を標榜するアメリカ社会で、年々勢力を拡大する怪しげな代替医療。著者はその闇の中をかき分けて進んでいく。 著者の前作は題材の興味深さに比べるといまいち内容がまとまっておらず難儀したが、今回は複数の事例とそれらに共通す...

レーザー、手作りのサプリ、pHミラクル、ヒル、祈り、MMS…自由を標榜するアメリカ社会で、年々勢力を拡大する怪しげな代替医療。著者はその闇の中をかき分けて進んでいく。 著者の前作は題材の興味深さに比べるといまいち内容がまとまっておらず難儀したが、今回は複数の事例とそれらに共通する問題を通してアメリカ代替医療問題の現状をさらう形で読みやすかった。 人を救いたいという素朴な願いが、インターネットの発達や公的機関等との対立を通して、ディープステートやプランデミックのような異常な政治的妄想に絡め取られていく様。「唯一真実の治療法」の推進者たちにもはや付ける薬は無いが、それを食い止める有効な手立ても見出だせておらず、アメリカの医療は混沌の真っ只中にいるらしい。 著者の前作に比べると今回はそこまでリバタリアンの出番は多くない(なので邦題はややズレている印象)が、「医療の自由運動」を打ち出して問題を加速させるなど、少なからず存在感を見せる。

Posted by ブクログ

2024/02/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

・あらすじ 代替医療推進派、唯一真実の治療法に目覚めた5人に焦点を当てたノンフィクション。 其々唯一真実の治療法に目覚めた瞬間や経緯を紹介。 それから悪の組織である政府(CDCやFDA)、裏で牛耳る大手製薬会社との闘いがコミカルに書かれる。 ・感想 アメリカってこんなにトンデモ医療が蔓延ってるんだと最初は笑いながら読んでたけど、病気で苦しんでいる人の藁をも掴みたい気持ちを利用して金儲けする人間が邪悪すぎて読んでると恐ろしくなってくる。 もちろんそう「思い込んでる」人もいるんだろうけど、やっぱりその行動原理の目的は金と名声なんだよな。 リバタリアンは何よりも自由を尊重する精神性の持ち主で、反規制派。代償としてその自由により発生する不利益なども自己責任として受け入れるってイメージ。 自己責任という言葉は日本では非情であまり良い印象はないけど、個人的にはある程度は必要だと思ってる。 自由と自己責任の按配というか、起こりうる事柄全てに自分で責任を持つなんて事は不可能だけど、でも全てを他人のせいにしていくのも違う。 聞いた話によると災害時などでもアメリカは基本的には自宅で生き延びろ!一応避難場所あるけど自分で調べて自分で来い!!みたいなマッチョな世界らしく、SNS眺めてると、(その程度までとは言わずとも)もう少し「主体的に行動する」「自分の行動の責任を負う」という意識が必要なのでは?と思う人も割と見かける。 しかし医療制度の問題や医療者への不信、陰謀論に染まり先鋭化過激化していく人達はXでよくみるし、アメリカだけの問題じゃない… 著者がトーベンソンダガードの神癒研修会に潜り込んだときの悪魔祓いの描写と著者のドン引きっぷりとトビーがイーロン・マスクに質問するくだり笑ったwww

Posted by ブクログ

2023/11/24

近年アメリカにおける代替医療の横行跋扈を、具体的なケースを引いてつぶさに調査した報告がまとめられている。現代医療の横領さ、冷淡さもこういったトンデモ医療を助長する一因となっているという苦言もあり、近代医療との距離もバランスよく主張が展開される。 著者の皮肉の利いた語り口が、この...

近年アメリカにおける代替医療の横行跋扈を、具体的なケースを引いてつぶさに調査した報告がまとめられている。現代医療の横領さ、冷淡さもこういったトンデモ医療を助長する一因となっているという苦言もあり、近代医療との距離もバランスよく主張が展開される。 著者の皮肉の利いた語り口が、このへんてこな事態の深刻さを逆に強調している。病気を患っている当事者たちは藁をも掴む思いで頼っているのに。特に幼い命が犠牲になる展開はやるせない思いになる。コロナ禍の反ワクチンやマスク不着用を当時アメリカらしい自由主義の風潮とだけ軽く受け流していたが、その背後には代替医療との結びつきがあり、救えたはずの犠牲者がいるという現実は想像だにしなかった。 翻って自分も同様の境遇になることを想像すると、例えば周りの親密な人がトンデモ医療を熱心に薦めてきたら、果たしてきっぱりと拒否することはできるのだろうか・・あくまで自己判断とは言われてしまうだろうけど、避けがたい境遇にたまたま入ってしまうことも含めてそんなに冷淡な態度で良いのか。考えさせられます。

Posted by ブクログ

関連ワードから探す