商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2023/08/01 |
JAN | 9784000245524 |
- 書籍
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ビルマ 絶望の戦場
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ビルマ 絶望の戦場
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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
インパール作戦は知っていたが、そのあとの戦いについては全く知らなかった。そのことを知ることができ、学びがあった。 日本軍は良いこともした、という日本人たちに読ませてやりたい。その言葉がどれだけ空虚で、嘘で、現地の方々に対し侮辱であるか。 同時に、立派なこと、勇ましいことを言う奴...
インパール作戦は知っていたが、そのあとの戦いについては全く知らなかった。そのことを知ることができ、学びがあった。 日本軍は良いこともした、という日本人たちに読ませてやりたい。その言葉がどれだけ空虚で、嘘で、現地の方々に対し侮辱であるか。 同時に、立派なこと、勇ましいことを言う奴らの正義が、どれだけ口先だけのものかも知ることになる。 ただ本書に関しては、調査に関するドキュメントがムダに多く私には感じられた。そしてその分、証言や調査内容に関する記述が物足りなくなっている気がする。地図も1枚しかないので、現地の名前が出てきてもイメージがつかめず、読みづらかった。
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「白骨街道」と言われおよそ3万の死者を出したインパール作戦。しかしその後の「撤退戦」で実に10万人を超える命が奪われたことはあまり知られていない。 前作の2017年に「戦慄の記録インパール」を取材し、NHKで放送、書籍化された続編と言える「ビルマ絶望の戦場」もまた、敗戦の77回...
「白骨街道」と言われおよそ3万の死者を出したインパール作戦。しかしその後の「撤退戦」で実に10万人を超える命が奪われたことはあまり知られていない。 前作の2017年に「戦慄の記録インパール」を取材し、NHKで放送、書籍化された続編と言える「ビルマ絶望の戦場」もまた、敗戦の77回目となる2022年8月15日にNHKで放送され、書籍として出版された。 日本国内の当時を知る生存者を探し出し、家族を探して資料を掘り起こし、現地のビルマ(現ミャンマー)での取材、対峙したイギリス軍の生存者や映像・資料を徹底的に調査し、民放ではとてもできない緻密な取材とエゴドキュメントの積み重ね。インパール作戦後の更なる無謀な作戦による兵隊の消耗と日本人民兵や民間人の被害。そして、上官達は兵隊、民兵、招集状で集められた戦時救護班である看護婦達を置き去りに、安全地域へ早々に撤退する暴挙。補給線は絶たれ、武器もなく餓えと戦病死。無謀な渡河作戦で無残に流された兵隊達。対峙したイギリス軍将軍のウィリアム・スリムは「日本軍の指導者の根本的な欠陥は、『肉体的勇気』とは異なる『道徳的勇気の欠如』である。彼らは自分たちが間違いを犯したこと、計画が失敗し、練り直しが必要であることを認める勇気がないのだ」と日本軍の特徴を書き記している。 無謀とも言われるインパール作戦で辛うじて生き残った将兵が、蘭貢(ラングーン)にたどり着いたとき、高級将校達は福岡県久留米市から出店した翠香園で芸者遊びをしていた。芸者は約100名が久留米、大牟田と福岡を合わせて約30名の芸者がビルマへ行ったが、そのほとんどが「借金を抱えていた人たち」で、髪結い、床屋、豆腐屋なども加わって、総勢170名に達したと言われている。前線の菊部隊から帰還したボロボロの軍服を着た兵隊は「軍はえいかげんなところよ・・・。作戦を練りながら女を抱いている。」と涙して怒っていたと証言する。 2つの番組・書籍を通じて、過去の問題を現代の問題として連続的にとらえようとするNHK取材班の取り組みに敬意を表したい。また、毎週月曜日の22時からNHKで放送が続いている「映像の世紀バタフライエフェクト」もまた、映像の世紀である近現代史を通じて、現在の問題の連続性として、問題提起を続けている事を我々日本人がどれだけ気づけているだろうか? 以下、本文引用 様々な分野の専門家が存在するNHKでは、ディレクターの中にも歴史番組を制作する専門家集団がいる。しかし、「戦慄の記録インパール」と「ビルマ絶望の戦場」を担当したのは、ニュースやクローズアップ現代などの報道番組を制作しているメンバーである。今回の番組制作に当たっては、2017年のNHKスペシャル「戦慄のインパール」でプロデユーサーを務め、現在はNHKスペシャルの統括の職にある三村忠史から、あることを伝えられた。三村もまた先輩から伝えられたという次の言葉だった。「報道番組が作る戦争Nスペには役割がある。それは、戦争の時代がいまと連続性があるかどうかを確認することだ」。太平洋戦争で起きたことを「過去の歴史」として提示するのではなく、歴史的事実の中から現代にも通じる普遍的なテーマを見つけ出す。それこそが、報道番組のディレクターがやるべき仕事だというメッセージであった。 NHK「戦慄の記録インパール」番組 2017年 https://www2.nhk.or.jp/archives/movies/?id=D0009050808_00000 NHK「戦慄の記録インパール」DVD https://www.nhk-ep.com/products/detail/h23065AA NHK「ビルマ絶望の戦場」番組 2022年 https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/4Y4NQ976NV/
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半ば仕事、半ば個人的な勉強のために読んだ本書。 旧日本軍の無計画性、重要な決断ができない組織的欠陥、情報・兵站の軽視など、色々なところで指摘されていたことが、今もかろうじてご存命の戦争経験者の口から語られる鮮明な記憶から、改めて浮き彫りになった。
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