商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 経営科学出版 |
発売年月日 | 2022/07/01 |
JAN | 9784905319740 |
- 書籍
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GHQ検閲官
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GHQ検閲官
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国民の大半が食うや食わずで各地で餓死者も出ていたことなど全くご存知ない時代。 アメリカの犬のGHQ検閲官に従事 GHQによる郵便物や出版物への検閲と規制。 敗戦により、大幅に自由になったと無邪気に思わされている。 だが戦後もまた別な意味で騙されている。 米軍民間検閲局(CCD)の検閲に関する研究では、亡くなられた江藤淳さんが第一人者です(暗殺されたという説 大勢の日本人が協力をした。 しかし、敗戦後に米軍に協力した日本人達は、その後さまざまな社会で活躍してきた人たちがたくさんいるのですが、本書の著者の甲斐弦さんと江藤淳さん以外には「ほとんどいない」そうです。 俺は米軍の犬だ。と自嘲し、妻子を養うためにはいかなる汚辱にも耐えよ、と己を励ます。時には、この機会にメリケンの正体を見極めてやろう。と唇を噛む。 同胞の秘密を盗み見る。結果的にはアメリカの制覇を助ける。実に不快な仕事である。 次男には、「お父ちゃんは、売国奴みたいな仕事をやっていたのだね」 今も新聞では「大東亜戦争」という表記はタブーである。あくまでも「太平洋戦争」。この訳語を用いて何の疑いも抱かぬ人々に、あの大戦で多くの肉親、友人、教え子を失い、自分自身も言語に絶する痛苦をなめたこの私などは、やはり強い違和感を覚えずにはおれない。 歴史は勝者が書くとの真理は、戦争の名称一つにもちゃんと表れているのである。 「きけわだつみのこえ」の反戦調がしばしば取り上げられるけれども、あの本の母体になった「はるかなる山河に」と読み比べてみるがよい。 東大仏文化教授辰野隆氏が痛烈な序文を寄せている。 「邪は正に克たず、などと愚にもつかぬ念佛を繰返すほど我らの眼は眩んではいない。勝敗は必ずしも道義の高下によって左右されず実力の如何によって決定される厳たる事実を我等は具に閲して骨の髄まで味到したのである」 〈敗戦国民の惨めさを痛感する。泣いても叫んでも還ることではないが、戦争には負けるもんじゃなかった。 戦争は悲惨だ。やってはいけない。だがそうはいっても相手から仕掛けられたら、やはり勝たねば嘘だよ〉 ボルネオからの復員軍人の手紙がよかった。 「日本は『自由』の名の下に梅毒第三期に等しい精神状態に落ちて行きつつある。このまま進むならば滅びる外ない。再起は不可能であろう。 自分も時には絶望して何も彼も投げ出したくなることがある。だがそれでも、あの特攻機に載って真っすぐに敵艦に突っ込んでいった戦友たちのことを思うと、あきらめてはいけないと己れを殴りつける。 どうして日本人はここまで堕落したのか。国を思わず、民族の将来を思わず、一身利害のため、平気で同胞の首を締めるような奴らを見ると、ぶった切りたくなる」 怒りと悲しみがいっぱいしたためてあった。 〈生きることは絶対の要件である。 生きるためにCCDに勤め、人の秘密を摘発する。 生きるために生活費を稼ぐ。 果たしていずれが是、いずれが非か。 闇屋の方が遥かに「逞しいとさえ今の自分は感じる。 自分の弱気など、良心的と褒められるものではない。 考えてみよ。妻子はお前一人を頼りにして生きているのだぞ。 無力な前では、平時の小さな倫理など踏みにじって、堂々と進むがよい。 いかにして巧妙に法網をくぐるか―要は方法論の問題である〉 恨んではいけない。ぎりぎりのところではほとんどの人がエゴイストになる。それが人間性のすべてではないけれども、そうした悲しい一面があることは否定できない。 黙って耐えていこう。四人で助け合い、いたわりあってこの冬の嵐を乗り切っていこう。 私たちはまだ健康だ。じっと我慢して二人の子供を立派な日本人に育て上げたら、それでよいではないか。 苦難を恐れまい、泣き言を言うまい。 基礎エネルギー不足という欠陥を根底に持ち、崩壊の直前にある日本全産業の危機をここに提示されると、復員後私の胸に蠢いていた隠者的発想が根本的に誤りであったことがはっきりと分かる。 戦争に負けたのだ。俺の生涯は終わったのだ。もはや子供を育て、何とか食ってゆケガそれでよい。それ以外に何を求めよう―こういった私の考え方こそ最も独善的な思想であり。およ人間生命の躍動、発展を無視したものではなかったか。 どうしてそんな弱弱しい老いぼれた心境に落ち込んでいたのか。 確かに戦争には敗れた。だが日本民族は窮乏の中でも今なお厳として存続している。真の興亡の岐路に立たされている時 この危機をいかに乗り越えるか、それこそ軍事的敗北以上に現実の問題。
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GHQの悪行を暴くという感じではなく、敗戦後の生活や世相について当時の日記から起こした内容だった。 随分読みやすいと思ったら、作者は東大英文科卒の小説家ということで納得。 占領軍である米軍の横暴さよりも、戦中は逃げ隠れしておきながら、戦後になったらアメリカの尻馬に乗って戦前の...
GHQの悪行を暴くという感じではなく、敗戦後の生活や世相について当時の日記から起こした内容だった。 随分読みやすいと思ったら、作者は東大英文科卒の小説家ということで納得。 占領軍である米軍の横暴さよりも、戦中は逃げ隠れしておきながら、戦後になったらアメリカの尻馬に乗って戦前の体制を非難しだした連中-今のリベラル・サヨク・マスゴミ-への嫌悪感が一層強まった。
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