商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 京都大学学術出版会 |
発売年月日 | 2023/07/14 |
JAN | 9784814004942 |
- 書籍
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有人宇宙学
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有人宇宙学
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Part1宇宙移住に向けての序論 (2)コアテクノロジー ・空気・水・食料・住居・衣服のほかに長期滞在て最も重要な要素は、宇宙放射線の遮蔽・微小重力への対応である。この2つの障壁を打開するための技術をコアテクノロジーと称する。 ・「宇宙居住」:月・火星での1,000人の社会の構築...
Part1宇宙移住に向けての序論 (2)コアテクノロジー ・空気・水・食料・住居・衣服のほかに長期滞在て最も重要な要素は、宇宙放射線の遮蔽・微小重力への対応である。この2つの障壁を打開するための技術をコアテクノロジーと称する。 ・「宇宙居住」:月・火星での1,000人の社会の構築を目標年、その上に「生命維持装置」を基盤とする「循環型社会」を構築する。人間が長期間健康的な生活を営むための人口重力設備などの基盤技術を駆使し、循環型都市「コアシティ」を提案する。→微小重力に対するソリューションを考える学問。 ・「宇宙惑星」:宇宙放射線や隕石・小惑星と戦う学問 ・「宇宙生命」:低重力、低気圧などの宇宙空間における環境条件下で食糧自給や木材生産の実現を目標とする。 (3)コアソサエティ 宇宙法社会・宇宙医療 宇宙医療:微小重力・宇宙放射線などの健康影響の評価と、その他の宇宙環境での障害を明らかにし、長期間の居住に伴うリスクの評価と回避策の検討を行う。 宇宙では体液が頭部にたまりやすくなる→発汗や尿が出やすくなる。この状態で地球に戻ると、起立性低血圧になりやすくなる。
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将来人類が月や火星に移住するためのシミュレーションを、衣食住全ての側面から本気で取り組み解説している一冊。さまざまな専門家たちがそれぞれの分野からオムニバス形式で記載している。 今回、会社の同僚に勧められて読んだ。普段、科学に関する本は全く読まないので、新鮮であった。途中で難解...
将来人類が月や火星に移住するためのシミュレーションを、衣食住全ての側面から本気で取り組み解説している一冊。さまざまな専門家たちがそれぞれの分野からオムニバス形式で記載している。 今回、会社の同僚に勧められて読んだ。普段、科学に関する本は全く読まないので、新鮮であった。途中で難解な計算式や図表が出てくるのだが、読み飛ばしてしまった。せめて、大学の時にこういった授業を一般教養科目で選択しておけばよかったなあと反省している。 宇宙という過酷な環境で人類が長期間生活できる空間を実現するためには、水・食料・生態系・空気・放射線防止・重力負荷といった、地球では当たり前に手に入る要素を継続的に供給しなければならない。すなわち、究極のSGDsを達成しなければならないわけである。その観点からすると、有人宇宙学とは大変範囲が広く奥深い教養体系を学ぶことになる。 各章をザっと読んで、身近な生態系や環境問題、自身の身体について学び直す良いきっかけになった。閉鎖空間での人体実験や、ビオトープのような環境事例に関する学生のレポートも興味深い。 最も興味深かったのは、宇宙空間における重力問題に着目し、これを解決する建築物について解説した章である。低重力が人体に与える影響は甚大であるため、地球上と同じ重力空間を確保するために、回転による遠心力を利用して、重力空間を作り出すという発想である。その結果、常に回転し続ける建築物が生まれるわけである。遊園地の絶叫アトラクションのなかにも、似たような発想の遊具があるが、これの巨大版なのだろうか。私の文章力では伝わらないので、ご興味ある方は、「有人宇宙学」でググって頂くと、ユニークな画像が見つかる。
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