商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2023/07/01 |
JAN | 9784121027610 |
- 書籍
- 新書
御成敗式目
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御成敗式目
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商品レビュー
4.2
6件のお客様レビュー
著名な御成敗式目。必ず歴史の授業で習う奴。 が。 周知徹底されていた事自体が、実は稀有だったという。 それまでの「法」は、そもそも記録されてなかったり、評定の時に突然出て来たりのレベルだったようだがこの式目は、「周知徹底」されたよう。 内乱と、実力脳筋鎌倉武士をどう収めるか、...
著名な御成敗式目。必ず歴史の授業で習う奴。 が。 周知徹底されていた事自体が、実は稀有だったという。 それまでの「法」は、そもそも記録されてなかったり、評定の時に突然出て来たりのレベルだったようだがこの式目は、「周知徹底」されたよう。 内乱と、実力脳筋鎌倉武士をどう収めるか、朝廷とどうバランス取るかと、かなり苦心の策だったようだ。 内容はかなりの悪筆で、主語が分かんなかったり、どうにでも取れるようなものがあったりしたようだけど、前例がないところで四苦八苦して作ったもんだから、そこはすごいと思う。 研究対象としても、51ヶ条の内容については殆ど言及されてこなかったと言うこともある意味すごい。
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1232年、鎌倉幕府三代執権北条泰時により制定され、源頼朝以来の先例や武士社会の道理に基づく初の武家法として名高く、日本の歴史上「最も有名な法」の一つともいえる御成敗式目について、その成立の背景、主要な条文の内容、構成への影響などを解説し、その実像を明らかにする。 名前や能書きだ...
1232年、鎌倉幕府三代執権北条泰時により制定され、源頼朝以来の先例や武士社会の道理に基づく初の武家法として名高く、日本の歴史上「最も有名な法」の一つともいえる御成敗式目について、その成立の背景、主要な条文の内容、構成への影響などを解説し、その実像を明らかにする。 名前や能書きだけは知っていた御成敗式目のリアルな姿について理解が深まった。全51箇条の書き下し文を本書の最後に付けてくれているのも、原点重視で有り難い。 また、現代を含め、後世の歴史における御成敗式目の受容の過程も詳しく述べられていたが、その時々の関心から度々(ある意味恣意的に)参照される様子に歴史のアクチュアリティを感じた。だからこそ、恣意的な歴史の利用を見抜くためにも、史料批判をもとに、対象を相対化して検証する歴史学とその成果の普及が重要だと再認識した。
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御成敗式目が当時の人びとにどう読まれ、どう活用されたのか、その結果、どういった影響を後世に及ぼしたのかをわかりやすく解説した好著。導入部分はやや退屈な記述が続くのであるが、後半は俄然面白くなってくる。また史学史的なフォローも多く、中世史分野でどういった議論がされてきたのかも素人な...
御成敗式目が当時の人びとにどう読まれ、どう活用されたのか、その結果、どういった影響を後世に及ぼしたのかをわかりやすく解説した好著。導入部分はやや退屈な記述が続くのであるが、後半は俄然面白くなってくる。また史学史的なフォローも多く、中世史分野でどういった議論がされてきたのかも素人なりに得心できた。 本書を読んで、難しくてちょっと挫折しかかっている安野眞幸『日本中世市場論ー制度の歴史分析ー』も再チャレンジしようと思ったし、佐藤雄基氏が編者に名を列ねている『史学科の比較史』も手元にあるので読んでみたい。
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