商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2023/07/19 |
JAN | 9784150315566 |
- 書籍
- 文庫
オーラリメイカー 完全版
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オーラリメイカー 完全版
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商品レビュー
4.3
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宇宙は厳しく希薄で寂しい。星系を自己の生存のために作り替える宇宙生物を描いた超スケールの表題作を含む珠玉の中編集。生命・生態・知性・機械・自我とは何か。創造力と知見に富んだハードSFでありながら、繊細かつ的確で、時に詩的な文章表現によって綴られる存在の営み。大幅に加筆されたとは言...
宇宙は厳しく希薄で寂しい。星系を自己の生存のために作り替える宇宙生物を描いた超スケールの表題作を含む珠玉の中編集。生命・生態・知性・機械・自我とは何か。創造力と知見に富んだハードSFでありながら、繊細かつ的確で、時に詩的な文章表現によって綴られる存在の営み。大幅に加筆されたとは言えこれがデビュー作。今最も読むべき作家。
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「宇宙を描くよりも変な生物を描きたい。それは地球では難しいので必然的に宇宙を舞台にすることになる」という作者の言葉通り、変な生物を期待して世界観に巻き込まれていくのが楽しい作品群。ただ、解説にもある通り、それだけではなく現代人類に内省を促す内容なのがにくい。『知性とはきっと、何か...
「宇宙を描くよりも変な生物を描きたい。それは地球では難しいので必然的に宇宙を舞台にすることになる」という作者の言葉通り、変な生物を期待して世界観に巻き込まれていくのが楽しい作品群。ただ、解説にもある通り、それだけではなく現代人類に内省を促す内容なのがにくい。『知性とはきっと、何かと?がり合わずにはいられないものなのだ。自分の種族と。他の種族と。自ら生んだ幻想と。あるいは、まだ理解さえできないものと』(オーラリメイカー)
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・・・これは・・・オラフ・ステープルドン「スターメイカー」???・・・ と思ってしまうぐらいスケール極大な表題作をはじめとして、異星生物を主なテーマとしたハードSFの中編3編を収めた作品集。あのハル・クレメントをもじったペンネームを冠する作者ならではの、直球王道どストライク、本...
・・・これは・・・オラフ・ステープルドン「スターメイカー」???・・・ と思ってしまうぐらいスケール極大な表題作をはじめとして、異星生物を主なテーマとしたハードSFの中編3編を収めた作品集。あのハル・クレメントをもじったペンネームを冠する作者ならではの、直球王道どストライク、本寸法のハードSFです。 如何にも春暮氏らしいのは、異星生物の生態系や思考回路を冷静に丁寧に描き出すことによって、それに対峙する地球人類(ソラリアン)の問いや課題を引き出す、内省的な作風です。一言でいうと「エモい」です。 ただ、氏の前作「法治の獣」と比較すると、こちらの方がより「エモい」ですね。おそらく、設定上は前作よりもはるか未来の話で、水・炭素で構成される生物により結成される<連合>と人工知能を中心とする文明<知能流>との闘いという大きな物語を背景として、地球人類を含む全ての知性が<連合><知能流>どちらに属するか?そもそもどこから「知性」と定義するのか?という、根源的な問いをその世界観に内在するからでしょう。 ハードSF慣れしていないと、冒頭の表題作のあまりのスケール感についていけなくなるかもしれませんが、そんな時は後ろから順に読んでみてください(どこから読んでも支障ない構成になっています)。最後の作品「滅亡に至る病」が、一番エモいかも。「法治の獣」がイマイチしっくりこなかった方にも、全力でオススメします!
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