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愛されなくても別に 講談社文庫
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愛されなくても別に 講談社文庫

武田綾乃(著者)

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愛されなくても別に 講談社文庫

781

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2023/07/14
JAN 9784065317129

愛されなくても別に

¥781

商品レビュー

4.1

63件のお客様レビュー

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2026/08/24

『愛されることの幸福』という呪いから抜け出そうとする少女たちの話 誰かに必要とされることが必ずしも幸福とは言えない現状をこれでもかと描き、その上で、それでも誰かに必要とされることで満たされる心もあるよと示している。 私たちは皆、誰の愛を受け取るかを自分で選べる。 そういう希望が...

『愛されることの幸福』という呪いから抜け出そうとする少女たちの話 誰かに必要とされることが必ずしも幸福とは言えない現状をこれでもかと描き、その上で、それでも誰かに必要とされることで満たされる心もあるよと示している。 私たちは皆、誰の愛を受け取るかを自分で選べる。 そういう希望が感じられるラストが良かった。

Posted by ブクログ

2026/08/17

主人公の陽彩(ひいろ)が置かれた状況は、あまりにも過酷だ。 学費と家のためバイトに明け暮れる日々。 勉強して自立されるのを恐れ、学業を妨害する母親。「母に捨てられたら生きていけない」という恐怖から、必死に気に入られようと「私は母を愛している」と自分に言い聞かせる陽彩の姿は痛々しく...

主人公の陽彩(ひいろ)が置かれた状況は、あまりにも過酷だ。 学費と家のためバイトに明け暮れる日々。 勉強して自立されるのを恐れ、学業を妨害する母親。「母に捨てられたら生きていけない」という恐怖から、必死に気に入られようと「私は母を愛している」と自分に言い聞かせる陽彩の姿は痛々しく、父親から送られていた養育費の存在すら隠されていたと知ったときの絶望は言葉にならない。 子どもにとって親は命綱だからこそ、すがるしかない。世間が押し付ける「家族愛」という言葉がいかに残酷な幻想であるかを突きつけられる。 そんな息苦しい世界に現れたのが、同級生の江永雅だ。 「愛されなくても別に」を体現し、世間の価値観をアッサリと薙ぎ払う彼女自身も、実は壮絶な過去を生き抜いてきたサバイバーだ。 だからこそ、陽彩の痛みがわかり、妥協なく「このままだと自分から不幸を求めちゃうよ(不幸中毒)」とズバッと指摘してくれる。その圧倒的な頼もしさが、物語の大きな救いになっていく。 また、裕福なお嬢様でありながら「コスモ様」という怪しい宗教にハマり、バイトを始めた木村を陽彩たちがすんでのところで救い出すエピソードも鮮烈だ。 救われたはずの木村から感謝ではなく「恨み」を向けられる後味の悪さは、人の心の弱みにつけ込む宗教の危険さと、「他人の救済」の難しさを生々しく物語っている。 バイト仲間の理屈っぽい堀口に「小さく呪いをかける」陽彩のコミカルな抵抗や、葛藤の末に心の中で辿り着いた「世界の正しさは常にアップデートされている」という独白が、より愛おしく深く胸に刺さる。 親の狭い価値観を抜け出し、自らの力で呪縛を解いた瞬間だ。 作中に漂うオリンピック延期やマスクの気配など、パンデミック直前の社会の閉塞感も物語の緊張感を高めている。 「やまない雨はない」といった善意100%の言葉なんて何の救いにもならない。他人の生き方に興味はないし、勝手に生きて勝手に死んでほしい。私もそうするから。 世間が決めた「正しさ」や「家族の幻想」を捨て、お互いの領域を侵さずに自分の足で立っていく。このドライで切実な割り切りこそが、過剰な道徳に溢れた現代を生き抜くための最高のプロテクターだと教えてくれる傑作だ。

Posted by ブクログ

2026/07/27

感情と行動の表現がリアルで良かった。同じような境遇にいる人の間に生まれる小さな優しさも感じた。また、色んな形をしたその人の苦しさが表現されてるのも面白かった。

Posted by ブクログ

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