商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2023/07/12 |
JAN | 9784103197232 |
- 書籍
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禍
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商品レビュー
3.5
104件のお客様レビュー
全七編のホラー小説。不気味で、脳が理解を拒否するような世界観の数々がたまらない。 多くは語らないそのラストが未知なるモノへの気味の悪さを極限まで掻き立てている。 成人版の世にも奇妙な物語みたいな…? 『耳もぐり』 出来事の数々を語り手が終始落ち着いた様子で平然と話す姿にゾッと...
全七編のホラー小説。不気味で、脳が理解を拒否するような世界観の数々がたまらない。 多くは語らないそのラストが未知なるモノへの気味の悪さを極限まで掻き立てている。 成人版の世にも奇妙な物語みたいな…? 『耳もぐり』 出来事の数々を語り手が終始落ち着いた様子で平然と話す姿にゾッとした…。 『農場』 閉鎖的な施設で行う人間の鼻の管理、他の従業員は何も教えてくれず…という謎の数々が際限なく続く恐怖へと陥らせた。 『葬色記』 この独特の世界観がたまらなく好き。こういう小説を書きたいな〜
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しんどい本だった。「恐怖」を敷衍する一般のホラー小説とは違って、この作者は「嫌悪感」とか「不穏」を種に物語を作り上げてると思う。小説で久々に効かされた感じがするんだけど、そもそもホラーに期待していたものと違うというか、唐辛子系の激辛を期待していたらワサビで悶絶させられたような感覚...
しんどい本だった。「恐怖」を敷衍する一般のホラー小説とは違って、この作者は「嫌悪感」とか「不穏」を種に物語を作り上げてると思う。小説で久々に効かされた感じがするんだけど、そもそもホラーに期待していたものと違うというか、唐辛子系の激辛を期待していたらワサビで悶絶させられたような感覚。 ゴツい文体と五感すべてに訴えかける文章で読了まで時間を要した。素晴らしい出来だと思うけれど、当分は再読したくない。
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なんだか怖いというよりは、不思議な話という感じです。小説ならではの表現も面白く感じました。 「食書」の、小説の文章は鉄格子であり物語と現実世界とを隔てる境界線であって、その向こう側に行くための方法が求められているという話には妙な説得力がありました。
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