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十二月の十日
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十二月の十日
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商品レビュー
3.3
9件のお客様レビュー
どの短編も、なんだか妄想の世界を彷徨っているようななんともいえない展開、結末 なかでも「センブリカ•ガール日記」はなかなか 感動あり、教訓ありでふむふむよんでいたが 途中から なんてこと!とぞわぞわした そんなこととは知らずに『SG』ってなに? と、何度も検索してしまった 世の...
どの短編も、なんだか妄想の世界を彷徨っているようななんともいえない展開、結末 なかでも「センブリカ•ガール日記」はなかなか 感動あり、教訓ありでふむふむよんでいたが 途中から なんてこと!とぞわぞわした そんなこととは知らずに『SG』ってなに? と、何度も検索してしまった 世の中の不条理と、人間の強さ、愛情の深さ 読み始めは、少し重苦しさを感じていたが読み進めるほどに虜になっていく自分が怖い
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250215*読了 義父の読者好きの友人から借りた本シリーズ。 アガサ・クリスティーばかり借りたけれど、二冊だけは別な作家の本を選んだ。 古い本が多い蔵書のなかで、新しそうだったので手に取った。 まず、岸本佐知子さん訳の時点で信頼がおける。 短編集なのだけれど、生活の苦しい、日...
250215*読了 義父の読者好きの友人から借りた本シリーズ。 アガサ・クリスティーばかり借りたけれど、二冊だけは別な作家の本を選んだ。 古い本が多い蔵書のなかで、新しそうだったので手に取った。 まず、岸本佐知子さん訳の時点で信頼がおける。 短編集なのだけれど、生活の苦しい、日々を汲々と過ごす人のストーリーが多かった。その救われなさ。 とくに鮮烈だったのは「スパイダーヘッドからの逃走」と「センプリカ・ガール日記」。 前者は犯罪を犯した者が実験台となり、言語中枢が活性化されたり、知らない相手に対して強烈な愛情が芽生えたりする薬を注入される話で、もし自分が実験される身だったら、を想像しては震えあがった。 後者は裕福ではない家庭の父親しるす日記の形式をとっていて、幸運の後に押し寄せる絶望と、奇妙なSGという名の庭飾りが強く印象に残っている。 この短編集につまった一つひとつのストーリーは、読み手に深い爪痕を残す。一度読めば忘れられない光景が脳裏に刻まれる。もっと読みたいと欲するようになる。 アメリカでは2013年に出版されたらしい。10年以上の時を経ても、古さをまったく感じさせず、より一層、この物語たちのうちに秘めた問題は色濃くなっているように思う。
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ダメ人間が、色々な事に巻き込まれて巻き込まれて巻き込まれて、何も解決できず、特に成長もしない、大好物な物語が多く編んでありました。 サイコーです!
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