飼育員が教えるどうぶつのディープな話 動物園を100倍楽しむ！

大渕希郷(編著)

• 販売会社／発売会社: 緑書房
• 発売年月日: 2023/06/29
• JAN: 9784895318907

商品レビュー

2024/01/05

動物園で飼育されている動物に関する、とっておきの裏話を掲載した本。いわゆる動物園のガイド本なのかと思いながら読み進めると、動物の生態に関する記述が大半を占め、他社で出版されているような本にある個体名掲載やエンターテイメント要素は、ほとんどないことに気づいた。個人的にはこういった本を切望していた。飼育動物をアイドル的に扱う風潮は好きではないからだ。
全50種程の動物に関する生態(寿命、繁殖など)に人工育雛などを動物園別に記載している。また、野生動物をペットにすることの警鐘、絶滅危惧種に関する記述などもある。飼育員ならではの裏話は大変面白く、ためになった。

2023/09/03

日本各地の動物園や研究機関の飼育員や獣医師、研究員たちが、
動物たちの知られざる生態や飼育の工夫等を分かり易く語る。
・本書の使いかた
第1章 アメリカ大陸にすむなかま　第2章 北極圏にすむなかま
第3章 アフリカにすむなかま　　　第4章 アジアにすむなかま
第5章 オーストラリアにすむなかま　第6章 人とくらすなかま
コラム①～⑥、執筆・写真提供団体一覧、有り。

動物園や研究機関の飼育員や獣医師、研究員たち、
それに編著者が50種以上の動物を文と写真で、紹介。
身近に接するディープなその生態を、分かり易く説明している。
カピバラの露天風呂の誕生秘話。
トナカイやヤクシカを襲うサシバエの対策。
オカピやキリン、ニホンカモシカ、ロバの、蹄の管理。
ウォンバットの頑丈なお尻･･･などなど。
更に、動物がストレスを感じないような飼育を目指す工夫や、
ハズバンドリートレーニング、アニマルパスウエイ、
動物園と屠体給餌の関係、その動物の生息地での実情、
ペット事情、保護活動、ウクライナの動物園支援等、
動物園や研究機関の携わる様々な事も提示しています。
動物が好きと動物を飼育することが好きというのは、
別物という言葉が、心に刺さりました。

2023/08/18

ディープな話と題名にあるだけに、メチャクチャディープでした。
写真も飼育員さんならではのレアな写真ばかり‼️

子供達と楽しんだなぁ～。
伊豆サファリパークでキリンに人参を食べさせたり、サボテン公園で孔雀の羽をゲットしたり
(落ちてる羽を清掃の人が生け垣に挿してくれていて)
井の頭動物園にフェネックが大家族でいたり、花子も元気だったなぁ～。
多摩動物公園でコアラのうんち
臭い？匂いを嗅いだなぁ～。
ユーカリの爽やかな香りだったなぁ～。
あの頃この本があれば、もっともっと楽しめたかも。

作者は、
動物園の社会的役割の
1種の保存
2教育
3調査·研究
4レクリェーション
だけではなく、それ以外に　　　　
都市公園法の中で広域防災拠点にもなる。と

阪神・淡路大震災時、神戸市立王子動物園は、被災した住民の避難場所、緊急遺体安置所となり、園内の復旧と被災した市民や死者への対応をしたのです。

ウクライナの動物園への支援のことも。

情報がぎゅうぎゅうにギューと詰め込まれている本です。