商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2023/06/15 |
| JAN | 9784065320655 |
- 書籍
- 文庫
光をえがく人
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光をえがく人
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商品レビュー
3.8
4件のお客様レビュー
とても読みやすくて、通勤中の良いお供になってくれました。 アジアの国とアートを題材に描かれる5つのお話は、どれも人間模様が心揺さぶられるものばかりで、時には涙を浮かべながら読んでいました。 韓国、フィリピン、香港、日本、ミャンマーと舞台が国際色豊かであり、その国の文化や歴史に触れ...
とても読みやすくて、通勤中の良いお供になってくれました。 アジアの国とアートを題材に描かれる5つのお話は、どれも人間模様が心揺さぶられるものばかりで、時には涙を浮かべながら読んでいました。 韓国、フィリピン、香港、日本、ミャンマーと舞台が国際色豊かであり、その国の文化や歴史に触れられて読んでいてとても楽しかったし興味深かったです。 私は恥ずかしながら、アジアの国の歴史を詳しく知っている訳ではなく、そういえば歴史や社会の授業で習ったなくらいの知識しかありません…。 だから、韓国、香港、ミャンマーで、そんな昔でもない時代にこんな出来事があったのかと衝撃を受けました。 ニュースや社会の勉強で出来事を知っていたとしても、はたしてそこで実際に生きていた当事者達はどんな思いでいたのか、そこまではあまり想像できないものではないかと思います。 激動の時代の中で踠きながら生きる人、悲しい過去を持ちながら生きる人、そんな人達の希望としてアートが描かれている。 アート好きとしてはアートの力を感じられる大好きな本になりました。 全ての話が良いのですが、特に心に残ったのは初めの「ハングルを追って」と最後の「光をえがく人」。 日本と韓国の複雑な関係性と、それでもやはり人間同士として分かり合える部分があるという希望、どんな環境でも光を見失わずに追い求める強さがとても印象に残っています。
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一色さゆりさんは、東京藝術大学卒で香港中文大学大学院を修了されています。この本では、彼女が東アジアの芸術についての造詣も深いことが伺えました。この作品は、アートと生きざまを感じることができる五つの短編集です。 【ハングルを追って】 淀川の遊歩道のベンチに置かれていた一冊のアド...
一色さゆりさんは、東京藝術大学卒で香港中文大学大学院を修了されています。この本では、彼女が東アジアの芸術についての造詣も深いことが伺えました。この作品は、アートと生きざまを感じることができる五つの短編集です。 【ハングルを追って】 淀川の遊歩道のベンチに置かれていた一冊のアドレス帳。ハングル文字で綴った持ち主を探すために、美大の事務職の久崎江里子と油画科の助手の早瀬海子が韓国へ向かいます。 韓国と日本。過去の両国の関係と朝鮮戦争がもたらしたことが、いまでも根強く残っています。アドレス帳の持ち主の人となりが明らかになるも、その家族の思いはまた別のところにあるという、複雑な感情を感じました。そのあとに、韓国にルーツを持つ助手の女性の作品と、アドレス帳の持ち主の家族からの手紙に心からの思いを感じました。読後感がとてもよかったです。 【人形師とひそかな祈り】 人形師、若柴正風が作る御所人形には、不思議な力があるという噂が······。子供の災難を取り除くといわれているのだが、当の本人にはそうとは思えない過去がありました。 フィリピンの人形と日本の人形、両方ともに思いが込められたものには、本当に不思議な力があるのかもしれません。優しい気持ちになれる作品でした。 【香港山水】 デモ隊と警察が激しくぶつかり合う香港。香港の闇と個人的な闇のなかに、光が見えてくるのかと、今に繋がる重い問題が書かれていました。闇のなかの光を描くといわれている一人の水墨画家と関わる人たちとの物語でした。香港は華やかさだけではない場所であることを心にとめておきたいと思いました。 【写真家】 モンゴルで記憶喪失になった写真家の父親。長い間離れて暮らしていた姉妹が、再会した父親を写真を通して受け入れていく物語。 親子だからできる許しのような気がしました。 【光をえがく人】 元日本一暑い町のミャンマー料理店に飾られた絵を巡る店主の過去の話が語られていました。ミャンマーの複雑な国家事情とともに、そこでどのような思いで生きてきたのかを知ることができました。未来のために残そうとしたものを壊さなければならないということに、複雑な思いを感じました。
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アジアの国やアートが絡む短編集5篇。それぞれの国の政情や文化や人の中でアートが人と人を結びつける役割を果たしていた。お国ごとの事情は様々だがその中で懸命に生きる人、希望を見出す人、この小説からは多様な生き方を提示されたような気がしました。どの短編も非常に感動的であり、国境や人種を...
アジアの国やアートが絡む短編集5篇。それぞれの国の政情や文化や人の中でアートが人と人を結びつける役割を果たしていた。お国ごとの事情は様々だがその中で懸命に生きる人、希望を見出す人、この小説からは多様な生き方を提示されたような気がしました。どの短編も非常に感動的であり、国境や人種を越えた人間同士の交流に強く惹きつけられました。
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